2018.10.19

次のプロジェクトに生かすための「ポストモーテム」

プロジェクトマネジメントの区切りとして行われる「ポストモーテム」。翻訳のプロジェクトにおいても、重要な意味を有しています。とりわけ継続していくプロジェクトにおいては、意義の大きい取り組みです。お客様に参加していただき、意見を頂戴することも少なくありません。こちらでは、一般的なポストモーテムの概要や翻訳会社におけるポストモーテムとその重要性についてお話します。

ポストモーテムとは?

ポストモーテムとは、プロジェクト型で業務を進行させる現場で行われている、プロジェクト終了後の「振り返り」です。プロジェクトの参加者から率直な意見や感想を募り、次のプロジェクトに生かせる具体案の創出を狙います。反省会とは異なり、ネガティブな要素から改善点を得ることだけが目的ではありません。
多くのポストモーテムでは、単なる集まり、意見交換だけではなく内容の記録・文書化も行われます。ログを残し、学びや教訓を蓄積していくこともポストモーテムの大きな目的のひとつです。

翻訳会社と行うポストモーテム

通常、ポストモーテムにクライアントは参加しません。一方、翻訳会社ではお客様を交えてポストモーテムを行うことがあります。ポストモーテムが行われるのは、最終的な納品物が提出された後です。
翻訳会社のポストモーテムでは、お客様を含めたプロジェクト参加者全員での意識共有を目指し、以下のような項目がアジェンダとして組み込まれます。

■全体の総括
■プロジェクト進行の良かったポイント/良くなかったポイント
■改善点
■確認・質問事項

ポストモーテムの重要性

企業で発生する翻訳案件の多くは単発で終わらず、継続で発生していきます。プロジェクトとして個々の案件を区切る場合もありますが、それぞれのプロジェクトで見つかった改善点は、次に生かすことが重要です。クライアント視点で語られるお客様からの意見が、次のプロジェクト管理や進捗を大きく改善させる可能性もあります。
ポストモーテムにご参加いただくことは、翻訳会社がお客様に寄り添ったサービスを提供していくうえで非常に重要です。

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十印では各プロジェクトに配置されたPM(プロジェクトマネージャー)が、案件終了後のポストモーテムまでを実施します。継続するプロジェクトでは、このプロセスが大切です。ポストモーテムにご参加いただく際は、進捗管理、翻訳クオリティなどあらゆる点に関する率直なご意見をお聞かせください。

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