翻訳スピードはどうやって決まる?
翻訳にかかるスピードはどういった要素に影響を受けるのでしょうか? もちろん、原文のボリュームや翻訳会社のリソースは大きな要素です。一方で、こうした要素が同条件だとしても、他の要素によって翻訳スピードは変わります。こちらでは、翻訳スピードを決める要素についてご紹介します。納期が迫っている案件を依頼する翻訳会社を決めるうえで、ヒントになるかもしれません。
専門知識
日常会話など一般的なテキストの翻訳を翻訳会社が担当することは多くないでしょう。通常、翻訳会社に寄せられるのは、自社の製品・サービス、技術、論文、法律関係の書類など専門性が高いテキストです。専門性が高くなると当然専門用語も多くなるため、翻訳の難易度は上がります。
どんな案件を担当するとしても、翻訳者は仕事の度に勉強する必要があります。それでも、ベースとなる専門知識の有無は翻訳スピードに大きな影響を与える要素です。多くの翻訳者は、特定の「専門分野」を持っています。
原文の完成度
そもそも、原文がわかりやすい内容になっていなければわかりやすい翻訳はできません。「何を指しているのか不明瞭な指示語」「多数の造語」など、専門性とは別の意味でわかりづらい文章になっていることがあります。ライティング経験のない方が書いた日本語の文章は、こうした文章になりがちです。
原文の完成度が低い場合、最初に「原文の意味を正確に読み取る」という仕事が追加されます。工数が追加されるため、当然訳文完成までのスピードは低下します。反面、原文の完成度が高い場合、専門的な内容の難解さを除き、正確な意味の把握に時間を要することはありません。
繰り返し表現の多さ
機器操作マニュアルやオンラインヘルプなどは、ボリュームが大きいドキュメントの代表例です。一方で、ドキュメントの中では同じテキストが繰り返し何度も使われていることがあります。また、こうした説明文では、同じ原文に対しては同じ訳文を用意するのが適切だと考えられています。
こうした繰り返し表現の翻訳は、翻訳支援ツールを用いることで効率化が可能です。基本的に、繰り返し表現が多ければ多いほど実質的な翻訳ボリュームは減少するため、訳文完成までのスピードは速くなります。
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ご紹介したような内容を知っていただければ、お客様の側でも翻訳にかかるスピードをある程度判断していただくことが可能です。また、専門知識の有無や翻訳支援ツールの導入状況は、翻訳者・翻訳会社の選択基準になります。十印は、各分野に精通した翻訳者とパートナーシップを結び、翻訳支援ツールを使用したスピーディーな翻訳サービスを提供しています。お急ぎの納期の案件も、遠慮なくご相談ください。