2018.10.01

機械翻訳と上手く付き合っていくコツ

ニューラルネットワークにより大きく精度を向上させた機械翻訳。一方で、必ずしも万能のツールではありません。正確な訳文を期待するためには、ユーザー側による工夫が必要です。こちらでは、機械翻訳と上手く付き合っていくコツをご紹介します。

文は短く

人間同士であれば理解できる比較的長めの文章も、機械翻訳では結果が上手く出力されないケースがあります。「ので」「から」といった助詞は極力排除し、文を短く完結させるようにしましょう。日本語としては多少不自然に思われるような短く区切られた文章のほうが、機械翻訳後の結果が自然になります。

主語を入れるように意識

とりわけ日本語は、主語を省かれてしまうケースが目立ちます。機械翻訳は人間のように文脈から各センテンスの主語を判断するのが不得意です。センテンスにおいて何が主語なのか明確に示しましょう。また、文の中でアナウンスなく主語が変わっている場合は、主語を追加してください。

誤字脱字に注意

当然のことではありますが、機械翻訳において原文の誤字脱字は好ましくありません。機械翻訳エンジンが人間のように誤字脱字のある原文から本来の内容を推測し、補完することは困難です。今後、AIが文脈への理解を深められるようになれば誤字脱字にも対応できるようになる可能性がありますが、いずれにしても訳文の正確性は低下するでしょう。

また、漢字が変換されていない場合や、日本語とアルファベットが不必要に混ざっている場合も、正確性に欠ける訳文が出力されるケースがあります。機械翻訳の実施前に、原文を丁寧にチェックするのが大切です。

機械翻訳に適していない文章もある

機械翻訳にとって「意訳」は最も不得意な作業です。叙事的な文章のようにはっきりと伝えるべき情報がある文章の翻訳には適していますが、読み手の受け取り方によってニュアンスが変わるような文章の翻訳には、そもそも機械翻訳の使用を避けるのが賢明です。マーケティングのコピーのように、読み手に何らかの感情を喚起したい場合にも向いていません。

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文章との相性さえよければ、機械翻訳でも極めて信頼性の高い訳文ができあがります。さらに正確な訳文を得るためには、今回ご紹介したような「ひと手間」が必要です。機械翻訳の性能は日進月歩で向上していますが、そのままの原文で実施すると翻訳後の編集作業でコストがかかってしまうこともあります。機械翻訳を有効利用するため、今回ご紹介したような取り組みを意識してください。

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