2019.02.15

機械翻訳の導入方法とそのメリットとは

近年、機械翻訳の精度は驚くほどに高まっており、活用することで大きな作業効率化が見込めることが分かっています。しかし、そもそもどのように導入をすればいいのか? 効率化以外のメリットとは何か? という疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。そこでこちらでは、機械翻訳の導入方法とメリットについてご紹介します。

機械翻訳の導入は目的に応じて検討

機械翻訳の導入は、それを扱う業者への相談からはじまります。ただし、機械翻訳と一口に言っても、それを開発・販売しているのと、サービスとして提供しているのとでは内容が異なります。相談先別の目的・特徴についてご紹介します。

■翻訳会社へ依頼するケース
現在ドキュメントの翻訳を自社で賄っている、もしくは外注しているという場合は、機械翻訳に対応している翻訳会社への問い合わせがおすすめです。短納期かつコスト削減が実現できるほか、細かな要望についても相談に乗ってもらえます。


具体的なワークフロー

1. 品質基準の設定

2. プリエディット

3. MT処理(機械翻訳)

4. ポストエディット

■開発会社・代理店へ依頼するケース
自社で運用しているサービスがあり、そこに機械翻訳を組み込みたいといった場合は、機械翻訳エンジンの開発会社や代理店に対して依頼を行いましょう。機械翻訳自体を自社のサービスとしてリリースしたいという方向けの方法です。


具体的なワークフロー導入までの流れ

1. ヒアリング

2. 品質基準の設定

3. 効果検証

4. プロセル設定

5. 運用開始

翻訳会社が提供する機械翻訳のメリット

■翻訳にかかわるコスト・納期の削減
機械が自動で翻訳を進めてくれるため、人件費がかからずにコスト削減が実現します。なお、翻訳する言語が多ければ多いほどより高い効果が期待でき、同時に納期にいても短縮されます。
細かな相談に乗ってくれる

● ドキュメントの種類は何なのか?

● 対応する言語は?

● 翻訳エンジンは何を使うの?

翻訳会社へ依頼する場合は、こうした細かな相談や要望について対応してもらえるのも大きなメ
リットです。そもそも機械翻訳がどんなものなのか? といったことから教えてもらえるので、自社のビジネスにどう生かせばいいか、アイデア発見にもつながるでしょう。

■プリエディット・ポストエディットで品質安定
機械翻訳自体は、すでにGoogle翻訳をはじめとして多くのサービスが登場しています。しかし、これは実用レベルには達していないのが実情と言えるでしょう。一方、翻訳会社にはプロの翻訳者が在籍しています。機械翻訳の前後で編集が行われることで、品質の向上が期待できます。

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一般的に、機械翻訳は正確に訳されていれば問題なく、読みやすさやなどはそこまで重視されない文章に適しているとされてきました。しかし、翻訳会社が介入することで、作業効率化だけでなく、品質安定も実現可能になっています。シチュエーション次第ではあるものの、現在翻訳を外注されている方は、一度ぜひご検討ください。

十印の機械翻訳についてはこちら

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