2024.12.05

トランスクリエーションでグローバルコミュニケーション力を上げる

近年、ビジネスにおいてグローバルなマーケット展開をする企業が増えています。世界を視野に入れたビジネスでは、英語をはじめとする言語能力のみならず、異文化理解にもとづくコミュケーションが欠かせません。しかし、このようなグローバルコミュニケーション能力を身に付ける機会が少ないのも事実です。

本稿では、グローバルコミュニケーション力の定義や重要性、ビジネスでいかに活用するかについて解説していきます。

グローバルコミュニケーション力とは?

グローバルコミュニケーション力は「コミュニケーション力」と「異文化理解」の2つを土台にしています。具体的には、元の言語やバックグラウンドの違いがあっても、自分の意見を主張しつつも相手の意見を尊重できるコミュケーション能力をいいます。そのため、英語を話したり、対象言語に翻訳したりするだけでは、グローバルコミュニケーション力があるとはいえません。文化・習慣の違いや、価値観、嗜好の違いを尊重し、コミュニケーションを取る能力がグローバルコミュニケーション力なのです。

グローバルコミュニケーション力は、グローバル化が進むビジネスにおいて、人と人による直接的なコミュニケーションから、マーケティングでのコミュニケーションまで、幅広く使われています。

グローバルコミュニケーション力が重要な理由とは?

総務省が「グローバルコミュニケーション計画2025」*を策定するなど、グローバルコミュニケーション力は日本においても重要な課題です。外国人の増加、ビジネスや国際会議における議論・交渉等の機会の拡大など、日本にもグローバル化の波が押し寄せています。
グローバルコミュニケーション力は、ビジネスにおいても重要です。海外進出を考えているのであれば、外国人登用や、海外における企業や商品・サービスの認知向上、商談や会議などでグローバルコミュニケーション力は欠かせません。
このように、グローバルコミュニケーション力は日本で暮らしていても、今後ますます必要になる能力だといえるでしょう。
参照:総務省グローバルコミュニケーション計画2025 (soumu.go.jp)

マーケティングにおけるグローバルコミュニケーション力

ビジネスにおけるグローバルコミュニケーション力は、現地のマーケティングでも重要な役割を果たします。マスマーケティング・SNS・動画など、さまざまな手法がありますが、いずれの方法においても翻訳は欠かせません。しかし、異なる文化圏で商品やサービスを知ってもらってブランディングをするには、対象言語に翻訳するのみでは不十分です。例えば、現地の文化や習慣を考慮し、現地の嗜好に合わせて最適化されたローカリゼーション、よりキャッチーな表現を利用したコピーライティング的翻訳のトランスクリエーションが必要です。こうして対象地域に合わせた訴求方法を使うことにより、グローバルコミュニケーション力の高いメッセージとなるでしょう。

トランスクリエーションでグローバルコミュニケーション力を高める

グローバルコミュニケーションでは、語学を超えた一般常識や、ビジネス手法の違いに対する理解なども求められます。広告手法や直接的または間接的な伝え方など、マーケティング手法も当然異なります。

トランスクリエーションでは、文化や習慣を考慮した上で現地の流行や嗜好に合わせ、最新の表現を用いて商品・サービスの魅力を訴求します。まさに、グローバルコミュニケーション力がないと成り立たない工程こそが、トランスクリエーションなのです。

トランスクリエーションを用いてターゲット顧客向けに最適化し、グローバルコミュニケーション力を上げれば、商品やサービスの差別化が図れ、企業としての成長も期待できるでしょう。

十印のトランスクリエーション

十印ではお客さまとのコミュニケーションを大切にしています。ヒアリングでお客さまが伝えたいメッセージを受け止め、十印のノウハウと技術力でグローバルコミュニケーション力の高いトランスクリエーションをご提案します。さらに、グローバルな市場でマーケティング効果を高めるお手伝いもします。

また、トランスクリエーションで顧客の知りたい情報を提供し、ターゲット顧客の心を掴むことでグローバルなビジネスを成功へと導きます。効果的なマーケティングやブランディングには、ぜひ十印のトランスクリエーションをご検討ください。

まとめ

十印では、半世紀にわたって得た翻訳に関するノウハウをもとに、製品の特徴や企業・ブランドのイメージを余すことなく伝える翻訳を行っています。お客さまのご要望に合わせ、原文に忠実な翻訳からローカリゼーション、トランスクリエーションまで、幅広い翻訳技術でグローバルコミュニケーション力を高めて訴求成功をお手伝いします。

また、ターゲット顧客やエリア・商材に合わせ、現地向けに内容を最適化したり、理解されやすい表現へとローカライズしたりすることが可能です。さらに、グローバルコミュニケーション力が高く、印象に残りやすいトランスクリエーションを行うことで、マーケティング力向上へと導きます。

トランスクリエーションをはじめ、マーケティング効果の高い翻訳をお考えなら、十印までお気軽にお問い合わせください。

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▶著者紹介

株式会社十印 マーケティング部
石川弘美

1990年に株式会社十印に入社し、マニュアル制作に従事。日本語原稿の書き起こしから、多言語マニュアル制作のディレクションまで、幅広い業務を担当。
2002年より、ローカリゼーション・プロジェクトのマネジメントを中心業務とし、同社の数々の大型プロジェクトの進行管理を担当。2009年よりはマーケティング部にて宣伝広報活動とともにマーケティング活動を行う。2018年より一般社団法人日本翻訳連盟理事、アジア太平洋機械翻訳協会理事。

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