動画翻訳は難しい?成功させる動画翻訳とは?

近年、動画視聴は生活の一部となっています。インターネットでは外国語の動画も簡単に閲覧できるようになり、動画翻訳の需要も高まっています。しかし、自動翻訳ツールを介した翻訳では「日本語の表現が不自然だと感じる」、「単語レベルでは理解できるのに、全体の内容がいまいちわからない」などの経験をされた方も多いのではないでしょうか。
本稿では、動画翻訳とは何か、理解されやすい動画翻訳や動画翻訳を成功させるためにはどうすればよいのかについて解説していきます。
動画翻訳とは何か?
動画翻訳とは、動画内のセリフやナレーションをはじめとするコンテンツ内で使われている言語を別の言語へと翻訳することです。動画翻訳は、大きく分けて、字幕翻訳と吹き替え翻訳の2つがあります。
近年では、外国語でなくても字幕やテロップが入ることも多く、動画内の表やグラフ、練習問題など、動画コンテンツの翻訳すべきところはセリフだけではありません。
動画翻訳は、実際にはスクリプトからの翻訳であっても、当然ながら映像に合わせた内容が求められるため、映像と翻訳内容に一貫性がなければならないところも特徴です。
動画翻訳はなぜ難しい?
動画翻訳は、一般的な翻訳と比べて難しいと言われています。動画字幕の場合、動画のスピードに合わせるため、一般的な翻訳よりも短く翻訳することが多くなります。短くても、元の文意を損なわず、かつコンテンツや文脈に合わせた翻訳にしなければなりません。そのため、前後関係や状況に応じて、最適な訳語を当てはめていき、時には抜けた部分を映像に委ねて、全文は訳さないという選択も必要です。長さの制約上、必要であれば5項目のうち3項目しか翻訳しない場合もあります。このように、状況に応じてどの情報を選んでどの情報を犠牲にするかという決定は、決して簡単ではありません。
また、映像とぴったり合わせる必要があるのも、動画翻訳の特徴です。そのため、語順が異なる言語間の翻訳では、とても大変な作業です。特に「リップシンク」と呼ばれる動画内の人物の口の動きに合わせる場合は、意味だけではなく母音を揃える必要もあります。
このように、動画翻訳は、一般的な翻訳とは異なる部分があり、かつ制約が多いために、難しいと言われるのでしょう。
動画翻訳を成功させるには?
難しいと言われる動画翻訳ですが、近年では、自動翻訳機能やツールを利用して、簡単に翻訳する方法もあります。しかし、自動翻訳ツールと人手による動画翻訳は全く別物です。
自動翻訳ツールは、状況に応じた判断はできません。誤訳の可能性もあります。また、リップシンクはできませんし、数ある情報の中から重要な情報を抜き出すこともできません。
文意を損なわずに文脈に合わせ、最適な翻訳をするためには、動画翻訳の経験とノウハウが必要です。また、内容を最適化したうえで映像とぴったり合わせるためには、スキルがなければできません。
このように、動画翻訳を成功させるためには、一般的な翻訳と異なる動画翻訳の経験とノウハウの有無がカギとなります。そのため、動画翻訳の専門家のいるサービスの利用が、動画翻訳の成功には欠かせないのです。
動画翻訳はどこに依頼する?
動画翻訳を成功させるためには、動画翻訳のプロに任せるのが間違いありません。予算的な理由でどうしても無料翻訳ツールを使うのであれば、その後に動画翻訳の専門家に翻訳が正しいかどうかのチェックを依頼するのもよいでしょう。
翻訳会社ならばどこでもよいというわけでもありません。一般的な翻訳と動画翻訳は異なるため、翻訳会社として申し分なくても、動画翻訳を専門的に扱っていない場合は、動画翻訳が適切にできない可能性もあります。
このように、動画翻訳は翻訳の専門家であるのみでなく、動画翻訳の経験豊富な翻訳会社を利用すると間違いないでしょう。
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まとめ
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▶著者紹介
株式会社十印 マーケティング部
石川弘美
1990年に株式会社十印に入社し、マニュアル制作に従事。日本語原稿の書き起こしから、多言語マニュアル制作のディレクションまで、幅広い業務を担当。
2002年より、ローカリゼーション・プロジェクトのマネジメントを中心業務とし、同社の数々の大型プロジェクトの進行管理を担当。2009年よりはマーケティング部にて宣伝広報活動とともにマーケティング活動を行う。2018年より一般社団法人日本翻訳連盟理事、アジア太平洋機械翻訳協会理事。
