2025.09.02

グローバル化で急成長する「エンタメ翻訳」とは?

近年のグローバリゼーションの波はエンタメにも押し寄せ、ビジネスチャンスとして各国のコンテンツ産業は活発化しています。エンタメビジネスのグローバル展開に伴い、エンタメ翻訳の需要が高まっています。しかし、エンタメのグローバル展開に欠かせない翻訳が、コンテンツの質を左右するということはあまり知られていないかもしれません。

本稿では、エンタメ翻訳の特殊性と、エンタメのグローバル展開に伴うビジネスとしてのエンタメ翻訳について解説します。

エンタメのグローバル展開とビジネス成長

日本のエンタメのグローバル化で、海外における日本のエンタメの広がりとともに、エンタメ翻訳ビジネスが急成長中です。

日本のエンタメは、もともと国内市場が大きかったのですが、海外向けのコンテンツ産業としても、頭角を現しています。近年では、自動車産業に次いで、鉄鋼や半導体業界とともにエンタメ産業は日本の輸出産業の牽引役となっています。

2024年6月、米国のPEファンド・ブラックストーンによるめちゃコミック運営会社のインフォコム買収など、いまやエンタメは巨額の資金が動くマーケットです。それだけ日本のマンガビジネスが世界で評価されている証であり、今後の成長も期待されています。

エンタメ成長を目指すならグローバル展開

日本のエンタメは、国内では今後大幅な成長が見込めないとされています。そのため、海外展開は大きなチャンスです。しかし、エンタメ翻訳の特殊性が足かせとなり、これまではなかなかグローバル展開が難しいと言われていました。

エンタメ翻訳では、一般的な翻訳以上に世界観やエンタメ独自の表現などがあり、簡単ではありません。また、マンガなどでは写植などの精度が翻訳の質を左右するなど、一般的な翻訳とは一線を画しています。

近年、展開地域の文化・習慣や宗教に合わせたローカリゼーションとともに、エンタメのグローバル展開は徐々に増えています。しかし、翻訳とローカリゼーション、写植を全て行える翻訳サービスは、まだまだ多くはありません。

エンタメのグローバル化と翻訳

エンタメのグローバル展開で欠かせないのが翻訳です。エンタメ翻訳は、動画プラットフォームなどでの自動翻訳ツールの発展とともに、2極化が進んでいます。

1つ目は、YouTubeなどの動画配信プラットフォームでの自動翻訳ツールを使った機械翻訳です。圧倒的なスピードで翻訳できるうえ手軽に使えるので、近年利用率が伸びていますが、翻訳の精度は保障されていません。

2つ目は、翻訳会社などによる映像翻訳サービスの利用です。一般的に、エンタメ翻訳を行っている翻訳会社は、通常エンタメ翻訳に特化した翻訳ノウハウを持っており、エンタメの分野ごとに最適な翻訳を提供しており、高い品質が特徴です。

エンタメ翻訳の特殊性

エンタメ翻訳では、登場人物に合わせたセリフや、エンタメの世界観に合った翻訳が欠かせません。また、エンタメのコンテンツやシーンによっても、使われる表現や翻訳手法は異なる可能性があります。

また、制約が多いのもエンタメ翻訳の特徴です。例えば、映画やドラマでは動画に合わせた文字数に収める必要があります。ミュージカルなどでは、口の動きと音声を合わせるリップシンクが必要であれば、母音を合わせるなどの制約が出てきます。さらにマンガでは、セリフをコマ内に収める、吹き出し外のオノマトペを翻訳すると同時に、言語に合わせた写植も必要になるなどです。

このように、エンタメ翻訳は各コンテンツや翻訳言語の地域に合わせた翻訳が重要になってきます。

十印のエンタメ向けトランスクリエーション

十印では、常にお客様にベストな翻訳を目指しています。エンタメに特化した翻訳サービス、エンタメトランスクリエーションサービスでは、ヒアリングでお客様の伝えたいメッセージをしっかりと受け止め、十印のノウハウと技術力で、質の高いエンタメ翻訳へと変えていきます。

十印のトランスクリエーションを使ったエンタメ翻訳は、マーケティング効果を上げる翻訳です。トランスクリエーションでは、エンタメの世界観を伝え、ターゲット顧客向け特化、媒体に合わせた最適な翻訳が可能です。

グローバルなエンタメビジネスの成功へは、コンテンツの翻訳からSNSでの情報発信まで幅広く翻訳する、十印のエンタメ向けトランスクリエーションサービスをご検討ください。

まとめ

十印では、半世紀にわたる翻訳に関する経験とノウハウで、コンテンツ、作品やサービスの特徴やイメージへと最適化し、言葉や文化の壁を乗り越えた翻訳を行っています。原文に忠実な翻訳から、地域向け最適化であるローカリゼーション、作品の世界観を伝えるトランスクリエーションなど、幅広い翻訳技術で、世界を舞台にしたエンタメビジネスでの成功をお手伝いします。

ターゲット顧客やエリア・商材に合わせた翻訳はもちろん、現地に最適化されたローカリゼーション、作品の世界観を反映したトランスクリエーションなど、顧客満足度を高める翻訳は、経験豊富で技術力のある十印だからこそです。

トランスクリエーションを始めとする高品質な翻訳なら、ぜひ十印にお問い合わせください。

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▶著者紹介

株式会社十印 マーケティング部
石川弘美

1990年に株式会社十印に入社し、マニュアル制作に従事。日本語原稿の書き起こしから、多言語マニュアル制作のディレクションまで、幅広い業務を担当。
2002年より、ローカリゼーション・プロジェクトのマネジメントを中心業務とし、同社の数々の大型プロジェクトの進行管理を担当。2009年よりはマーケティング部にて宣伝広報活動とともにマーケティング活動を行う。2018年より一般社団法人日本翻訳連盟理事、アジア太平洋機械翻訳協会理事。

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