トランスクリエーションで世界観が伝わるエンタメ翻訳を

翻訳は、言葉の壁を乗り越えて世界中のエンタメを楽しませてくれます。しかし、翻訳の質が悪ければ、エンタメの楽しさは半減するでしょう。「正しく翻訳しているのに世界観が伝わらない」とお悩みであれば、「正しくなくても世界観が伝わる翻訳をすればいい」とご存じの方は多くないかもしれません。
本稿では、トランスクリエーションとは何なのか、エンタメ翻訳の世界観を伝えるために、もはや欠かせなくなっているトランスクリエーションについて、解説していきます。
トランスクリエーションとは?
トランスクリエーションは、マーケティング翻訳とも呼ばれるほど、海外マーケティング戦略には欠かせません。海外と言っても、決してひとくくりにできるものではなく、地域によってマーケティング戦略を変える必要があります。さらに、同じ地域でも、商品やサービスによって、もしくはターゲット顧客層によって戦略を変える必要があるでしょう。
トランスクリエーションは、戦略に合わせるために最適な翻訳です。直訳では伝わらない部分を、現地の言葉でしっくりくる表現、時代の流れに合った表現で、コンセプトや世界観を伝えることができるのがトランスクリエーションです。
エンタメ翻訳はなぜトランスクリエーションが必要なのか?
日本市場で成功した戦略に基づいたキャッチコピーを直訳しても、海外市場では受け入れられるケースはまずありません。
エンタメ翻訳も、直訳しただけでは、コンセプトや世界観はまず伝わらないでしょう。違和感なく内容を理解し、かつ共感してもらうには、原文に忠実な翻訳かどうかはさして重要ではありません。エンタメ翻訳では、正確さよりも、いかに共感してもらえるかがカギです。共感してもらえてこそ、見てみたい、プレイしてみたいと、エンタメを楽しみたいと思ってもらえるからです。
また、独特の言い回しやキャラクターの口癖など、トランスクリエーションを使って、一般的な翻訳では表現しきれない部分も、トランスクリエーションなら表現できます。
エンタメ翻訳でトランスクリエーションを活かそう
トランスクリエーションを上手に使うと、ターゲット顧客層に確実に訴求できるため、マーケティング効果が上がります。
また、世界観のイメージを伝えて共用できれば、熱心なファン獲得へとつながります。トランスクリエーションを使ったメッセージで伝えて共感を呼び、ファンになってもらうという流れは、まさにブランディングというマーケティング手法とつながります。
このように、エンタメ翻訳では一種のブランディング手法と、ターゲット顧客層に訴えかけるというマーケティング手法で世界観に共感してもらうことが、ファンを増やすうえで大切なのです。そのために、トランスクリエーションは欠かせません。
エンタメ翻訳のトランスクリエーションを依頼するには?
エンタメ翻訳をトランスクリエーションしてみようと思い立っても、どこに依頼をしたらよいのかわからないかもしれません。翻訳であれば、翻訳会社を選ぶのが自然かもしれません。しかし、トランスクリエーションは一般的な翻訳とは大きく異なります。
そのため、トランスクリエーションの経験豊富な翻訳会社や翻訳サービスの利用が欠かせません。
一般的な翻訳とトランスクリエーションの経験豊富なサービスの利用で、エンタメ翻訳を最適なトランスクリエーションに変えて、エンタメをグローバルビジネスとして成功させましょう。
十印のトランスクリエーション
十印では、お客様とのコミュニケーションを大切にしています。ヒアリングでお客様の商品の世界観や伝えたいメッセージをしっかり受け止め、十印のノウハウと技術力で、各エンタメに最適なトランスクリエーションをご提案します。
十印のトランスクリエーションは、マーケティング効果を高め、ターゲット顧客の心を掴み、世界へ向けたビジネスを成功へと導きます。効果的なエンタメ翻訳は、是非、十印のトランスクリエーションをご検討ください。
まとめ
十印では、半世紀にわたる翻訳に関するノウハウをもとに、言葉や文化の壁を乗り越えて世界観を伝える翻訳を行っています。ご要望に合わせ、原文に忠実な翻訳から、ローカリゼーションによる最適化、作品のストーリーを伝えられるトランスクリエーションまで、幅広い翻訳技術で、グローバルな舞台での訴求を成功させるお手伝いをします。
ターゲット顧客やエリア・商材に合わせた翻訳はもちろん、現地向けに最適化された内容・表現による最適化であるローカリゼーション、印象に残るトランスクリエーションを行い、マーケティング効果向上へと導く翻訳は、技術力のある十印ならではです。
エンターテインメント翻訳にも力を入れており、映画やドラマのタイトルやあらすじ、コミックの翻訳や写植まで行っています。
グローバルなビジネスで、トランスクリエーションをはじめとする、世界観を損なわずファンを作る翻訳をお考えなら、どうぞお気軽に十印にお問い合わせください。
十印のエンターテインメント翻訳についてはこちら
トランスクリエーションについてはこちら
十印のトランスクリエーションサービス
「Transcreate Beyond」についてはこちら
▶著者紹介
株式会社十印 マーケティング部
石川弘美
1990年に株式会社十印に入社し、マニュアル制作に従事。日本語原稿の書き起こしから、多言語マニュアル制作のディレクションまで、幅広い業務を担当。
2002年より、ローカリゼーション・プロジェクトのマネジメントを中心業務とし、同社の数々の大型プロジェクトの進行管理を担当。2009年よりはマーケティング部にて宣伝広報活動とともにマーケティング活動を行う。2018年より一般社団法人日本翻訳連盟理事、アジア太平洋機械翻訳協会理事。
