【十印の歴史】(2)—創業期前
結婚、そして出産・・
弊社の歴史の続きです。
(「十印の歴史(1)」の続き)
さて、学校を出て、中学校の英語の教師をしていたのですが、ある日、生徒さんが英語スピーチコンテストに出ることになりました。
私の英語は、学校で習っただけのものですので、スピーチコンテストで生徒さんを優勝させるのはやはりネイティブスピーカーの協力が必要です。
友人がアメリカ人と結婚していましたので、誰か紹介してくれないかとお願いして、レッスンに来てくださったのが、後に私のハズバンドになった人でした。
(ちなみにその生徒さんは、なんと優勝されました!)
彼はエンジニアとして働いていたのですが、何度かレッスンに来ていただいているうちにプロポーズされました。
当時は今の自由な時代とは違い、女性が28歳にもなって独身でいることは、世間からのプレッシャーも強かったので、あまりよく考えることもせずに、結婚することにしました。
正直、恋愛感情などがあったわけでもなく、なんとなく受け入れた・・・というところでしょうか。
しかし、英語のスピーチがきっかけで結婚するとは、なんとなく今の「翻訳会社経営」につながっているようなところがあるかもしれませんね。
結婚によって、仕事は辞めました。
今でもその頃の生徒さんたちと交流があります。先日は同窓会をいたしました。生徒さんといってもみんなもう70歳を超えているいい年齢なのですが、私から見ると彼らはいまでも「あの子たち」のままなのです。
さて、結婚によって専業主婦になり、娘も生まれました。
はじめは慣れない生活や子育てなどでチャレンジの毎日でしたが、実社会との直接的な関わりを実感できない平凡な生活が続くようになると、この延長線上で人生が終わってしまうかも知れないと思うようになり、次第に不安と焦りを感じるようになりました。。。
それでは普通の専業主婦だったのに、起業することになるいきさつは、また次回お話させていただきます。