2018.12.26

今、翻訳会社に必要なのは「直訳」の域を超えた「トランスクリエーション」

近年、日本を訪れる外国人は増え続けています。これを受けて、日本政府は「観光立国」の実現を目指し、訪日外国人促進事業を支援するさまざまなプロジェクトを始動させました。観光庁も、2020年までに年間4000万人の訪日外国人観光客の集客を目標に掲げ、受け入れ体制を整備しているところです。
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このようにインバウンド事業が後押しされている今、日本企業にとっては自社の商品を外国人にアピールする絶好の機会です。しかしながら、アピールするには、その商品を多言語化する必要があります。そこで重要になってくるのが「トランスクリエーション」と呼ばれる翻訳サービスです。十印は、翻訳だけでなく、「直訳」の域を超えた「トランスクリエーション」にも注目し、翻訳サービスとして提供しています。

では、「トランスクリエーション」とは一体どういったものなのでしょうか。

翻訳会社に求められている「トランスクリエーション」とは

まず「トランスクリエーション」について説明します。「トランスクリエーション」とは、“translation(翻訳)”と“creation(創造)”という二つの言葉を掛け合わせた造語です。ただ直訳するのではなく、翻訳対象の言語や文化に合うように訳したり、心を動かすようなコピーを書いたりすることを「トランスクリエーション」と呼んでいます。

例えば、自社の商品の良さを外国人に伝えたいとき、単なる「直訳」で外国人の心に響くでしょうか? おそらくその商品は外国人の印象にさえ残りません。そこで必要とされるのが「トランスクリエーション」なのです。今、翻訳会社に求められているのは、外国人の心を動かすことのできる「トランスクリエーション」の翻訳サービスを提供することだと十印は考えています。

「直訳」がインバウンド事業における翻訳サービスとして成り立たない理由

では、インバウンドにおいて「トランスクリエーション」が求められる一方で、なぜ「直訳」は受け入れられにくいのでしょうか。「直訳」とは原文の言語(インバウンドの場合は日本語を指す)に忠実な翻訳のことです。一語一語丁寧に訳されているので、文法や語彙の綴りなどに誤りはありません。もちろん「直訳」が望ましい分野もあります。しかし、「直訳」は翻訳対象の言語(インバウンドの場合は外国語を指す)の視点がないがしろにされがちです。そのため、どうしても表現に違和感が生まれてしまいます。それが「直訳」が受け入れられにくい原因です。

みなさんも海外旅行のとき、違和感のある日本語訳を見かけたことがあるのではないでしょうか。違和感がある理由、それは「直訳」であるがゆえに、ターゲットとする人の心に響く文章になっていないからなのです。

■翻訳会社は「直訳」しない翻訳者を選定しなければならない
「直訳」の最大のデメリットは、日本企業の商品の魅力が外国人に伝わらないことでしょう。せっかくの商品が、表現に違和感のある「直訳」のせいで、安価な印象を持たれてしまうのはとても残念なことです。日本企業の強みでもある「高品質」や「信頼性」が伝わらないことは避けなければなりません。

しかしながら、翻訳会社はプロの翻訳者に発注しているはずです。にもかかわらず、なぜ「直訳」が生まれてしまうのでしょうか。それは翻訳者の国語(翻訳対象の言語)力不足が原因です。ネイティブの目線で考えることができないので、どうしても不自然な訳になってしまうのです。そのような翻訳者が「トランスクリエーション」の翻訳サービスを提供できるとは思えません。

「トランスクリエーション」を手がける翻訳者にとって大事なのは、原文の言語と翻訳対象の言語への深い知識と豊富なライティングの経験です。また、翻訳対象の言語を美しく表現することができるコピーライターとしての文才も求められます。

その点において、十印は「トランスクリエーション」を意識できるプロの翻訳者・ライターを多数抱えている翻訳会社ですから、「直訳」しない翻訳者を選定することができます。

十印が翻訳会社として提供できる「トランスクリエーション」の中身

十印は、翻訳のみならず、ドキュメント制作に長く関わってきました。1970年代から読み手にきちんと伝わるわかりやすいマニュアルの企画やライティングを手掛けています。これらの長年にわたる経験があるからこそ、外国人の心を動かす「トランスクリエーション」を生み出すことができるのです。

また、受注の段階で、翻訳対象の言語の市場を考慮したブランディングを理解するために、丁寧なヒアリングを行っています。その結果が、言語や文化に合致した「トランスクリエーション」という翻訳サービスの提供に繋がっているのです。

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「トランスクリエーション」のサービスを提供するにあたり、もし原文に問題があった場合は、必要に応じて原文のリライトも受注しています。

ますます高まるインバウンド需要を取り込むために、十印が提供する「直訳」を超えた、外国人の心に響く「トランスクリエーション」で、自社の商品をアピールしてみませんか。

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