2021.08.18

機械翻訳エンジンの選び方9つのポイント

社内での翻訳業務が増える中で、機械翻訳の導入を検討している企業は少なくありません。しかし、一口で機械翻訳といっても機械翻訳エンジンには多くの選択肢があります。機械翻訳のメリットを最大限に享受するためには、選び方が非常に重要だといえるでしょう。

そこで、ここでは最適な機械翻訳エンジンの選び方についてまとめました。ぜひ参考にして、最適な機械翻訳エンジンを選んでください。

コスト

機械翻訳を導入するにあたって必ず考慮しなければいけないことが、コストです。翻訳業務は多くの企業にとって非常に重要ですが、予算を超えると他のプロジェクト等に支障が出てしまう可能性があります。まずは、最初に機械翻訳にあてられる予算を決定しましょう。

ただし、単に機械翻訳を使用するのが人手翻訳よりも「安い」ということで安易に置き換えることは、機械翻訳を正しく理解しているとは言えません。しかしながら、目的を明確にして適切に使用すれば機械翻訳は人手翻訳に比べてコストを抑えることは可能となります。

機械翻訳によっては期間限定で無料で使用することができます。リーズナブルな価格に不安を覚える場合は、まずは無料で試してみるといいでしょう。

エンジンの種類

機械翻訳エンジンには、ルールベース機械翻訳、統計的機械翻訳、ニューラル機械翻訳などがあります。最も新しい機械翻訳エンジンはニューラル機械翻訳で、これが登場したことによって機械翻訳の精度は大幅に向上しました。文書によってはルールベース機械翻訳や統計的機械翻訳が向いている場合もあるかもしれませんが、迷った場合にはニューラル機械翻訳を選ぶことをおすすめします。

精度

機械翻訳エンジンを選ぶ際の基準はいくつかありますが、その中でも重要なのが精度です。どれだけ費用が安くても、精度が低くては意味がありません。誤訳によってトラブルが起きる可能性も十分に考えられるため、十分な精度があるかどうかは慎重に確認しましょう。

機械翻訳エンジンの中には無料で使用できるものも多々ありますが、有料の機械翻訳エンジンと比べるとどうしてもセキュリティ的に問題が発生します。とくに重要な文書の翻訳には、精度が高くセキュリティ的にも安心できる機械翻訳エンジンを選んでください。

対応言語

とくに多言語に翻訳する場合やマイナー言語に翻訳する場合は、対応言語は必ず確認しなければいけません。機械翻訳エンジンを導入する前に、どの言語に翻訳するかを決めておくとスムーズに進みやすいといえるでしょう。なお、翻訳する言語によって精度は大なり小なり異なることが一般的です。とくにマイナー言語への翻訳が必要な場合には、その言語における翻訳の精度を確認しましょう。

使いやすさ

どれだけ質が高く優れた機械翻訳エンジンでも、使い勝手が悪いとスムーズに導入することが難しいかもしれません。本格的に運用するまでに時間がかかると、それだけ企業にとってロスになってしまいます。翻訳業務を担当する従業員にとって使いやすいかどうかは、重要なポイントの1つだといえるでしょう。

セキュリティ

各企業では多くの機密文書や個人情報などを取り扱っており、これらが流出すると大きなトラブルにつながりかねません。情報の漏洩を避けるためにも、万全なセキュリティの機械翻訳エンジンを利用しましょう。セキュアに利用できる機械翻訳エンジンであれば、重要な文書を翻訳する場合にも安心です。
無料の翻訳サービスは、翻訳内容を収集していることが多いため、ビジネスでの使用にあたってはセキュリティ面をしっかり確認するようにしましょう。

翻訳支援ツールとの連携

従来は翻訳支援ツールを利用して翻訳作業を行っていた、という企業は多いのではないでしょうか。その場合は、機械翻訳エンジンと翻訳支援ツールを連携させられることが理想ですよね。連携が可能であれば、今までに培ったデータを最大限に生かすことができます。今まで翻訳支援ツールを利用していたという場合は、連携が可能かどうかにも注目するといいでしょう。
それまで使用していた翻訳支援ツールと連携することで、翻訳資産を活用しながら機械翻訳も利用できるようになります。

対応ファイル

翻訳が必要な文書の多くは、WordやExcel、PowerPointなどを利用して作成されているのではないでしょうか。その場合は、Microsoft Officeに対応している機械翻訳エンジンを選ぶと非常に便利です。そのままの形で翻訳することができれば、手間もかかりません。時間の節約につながるため、生産性が向上するといえるでしょう。

サポート体制

最後に確認したいポイントが、サポート体制です。とくに初めて機械翻訳を導入する場合には分からないことが多く、サポート体制が整っていないと思うように運用できない場合があります。せっかく機械翻訳を導入しても、上手く運用できないのでは意味がありませんよね。どのようなサポートがあるのかは、必ず事前に確認してください。

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十印は、1963年創業の翻訳会社です。これまで多くの企業の海外進出や翻訳に関わるドキュメント作成をお手伝いしてきました。機械翻訳にも1980年代前半から取り組んでいます。
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