国産の機械翻訳が高性能な理由とは
ここ数年で、機械翻訳の精度は大幅に向上しました。そのため現在では多くの企業が機械翻訳を利用しており、とくにGoogle翻訳などは広く利用されています。しかし、国産の機械翻訳の精度はさらに高いということはご存じでしょうか。
ここでは、国産の機械翻訳が高性能である理由についてご紹介します。これから機械翻訳の導入を検討している場合や他の機械翻訳への変更を考えている場合には、ぜひ参考にしてください。
国産の機械翻訳の精度が高い理由
日本語からの翻訳、あるいは日本語への翻訳を行うのであれば、国産の機械翻訳を利用するのがおすすめです。それは、日本語の翻訳においては国産の機械翻訳が高い精度を実現しているためです。
無料の機械翻訳の代表としてはGoogle翻訳があり、使ったことがあるという方は多いことでしょう。Google翻訳をはじめとした有名な機械翻訳ではそれだけ多くのデータが蓄積されているため、それだけ精度も高いはずだと考える方も多いかもしれません。
しかし、このような機械翻訳サービスでは非常に多くの言語ペアを対象としています。例えば世界で使用されている100の言語を対象にする場合には、言語ペアは100X100=10000。いくら世界的に有名な機械翻訳も、これだけ多くの言語ペアをすべて完全にカバーすることは簡単ではありません。
例えば英語と中国語のようなポピュラーな言語同士のペアであれば、それだけデータも集まりやすいため、徐々に精度も向上していきます。しかし、マイナー言語の場合はどうでしょうか。言語ペアの一方があまり使われないマイナー言語の場合には十分なデータが収集できないため、精度の向上にも限界があるといえるでしょう。
日本語は母語話者数が多いため、一般的にマイナー言語には含まれません。それでも、例えば日本語―英語の言語ペアは10000あるペアのうちのたった1つに過ぎません。短期間での精度の向上が難しいことは、想像に難くないのではないでしょうか。
さらに、機械翻訳の質を高めるためには各分野の専門用語などを機械に学習させる必要があります。しかし、非常に多くの言語ペアを対象にした無料の機械翻訳サービスの場合には専門分野にまで注力することができません。翻訳したい文書の内容が専門的になればなるほど、誤訳や不自然な訳が生じる可能性が高くなるといえるでしょう。
それに対し、国産の機械翻訳では日本語のみに力を入れています。それも、日本語とペアにする言語は英語、中国語などを含めた約10言語。10言語というと少なく聞こえるかもしれませんが、これだけで需要の8~9割はカバーすることができます。あまり使用されない言語を含めた幅広い言語を対象にするよりも、効率的に機械翻訳の質を上げることができるといえるでしょう。
無料の機械翻訳が10000ペア、国産の機械翻訳が10ペアであることを踏まえると、どちらのほうが質の高いデータを多く用意しやすいのかは自明だといえます。対象が限られているため、現在も国産の機械翻訳の精度は向上し続けています。
そして、需要が高い分野の精度を集中的に上げることができるのも国産の機械翻訳ならではです。例えば需要の高い特許やIT、医薬などの分野においては、すでに非常に高い精度を実現しています。ビジネスに機械翻訳を使用するのであれば、無料の機械翻訳よりも国産の機械翻訳のほうが安心だといえるでしょう。
十印の機械翻訳エンジンは国産で高性能
十印では、AI翻訳サービス「T-tact AN-ZIN®」を提供しています。そして、T-tact AN-ZIN®で利用されているのはNICT(国立研究開発法人情報通信研究機構)が開発した国産の機械翻訳エンジンです。
NICTでは総務省と協力して翻訳データの収集に取り組んでおり、機械翻訳エンジンの精度を日々高めています。非常に高い精度を実現できるのは、質の高い翻訳データを多く収集しているためだといえます。
T-tact AN-ZIN®では、国産の高性能な機械翻訳エンジンを簡単な手続きのみでリーズナブルに使用することができます。さらに高いセキュリティが確保されているため、重要文書の翻訳にも安心して利用していただくことができますよ。
高性能な機械翻訳なら十印にお任せください
ひと昔前に比べて、AIを駆使した国産の機械翻訳の精度が向上していることは、よく知られています。機械翻訳と一口に言っても、使用している翻訳エンジンでその精度は異なります。無料の機械翻訳は数多くありますが、有料版との大きな違いはセキュリティ面と精度ではないでしょうか。
十印では1980年代前半から本格的に機械に取り組んでいます。機械翻訳の導入・運用までのサポートはお任せください。機械翻訳の導入をご検討の際は、是非お気軽に十印にご相談ください。
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