2022.03.11

テレワーク時代のセキュリティと機械翻訳

世界のデジタル化の流れと、新型コロナウイルス感染症の蔓延をきっかけとし、日本でもテレワークが定着しつつあります。しかし、ネット回線を介する必要があるテレワークには、情報漏洩のリスクがついて回ります。「それならば、情報セキュリティ対策をとった上でテレワークをすればよいのでは?」と考えても、何から始めてよいのかわからないという方も多いかもしれません。

今回は、テレワークに必要なセキュリティ対策、グローバルビジネスで不可欠な翻訳作業を行う上で必須となるセキュリティ対策を行う方法について見ていきましょう。

テレワークのメリットデメリット

テレワークは場所を選ばず働けるために、ライフワークバランスの推進ができるほか、通勤が不要なため時間が有効利用できるなど、様々なメリットがあります。今後日本でもテレワーク率は高くなると考えられます。

様々なメリットのあるテレワークですが、テレワーク導入で最も注意すべきはセキュリティ対策です。情報漏洩リスクは、テレワークの最大のデメリットとも言えます。企業にとって大きな痛手となる情報流出リスクを減らすには、テレワーク環境のセキュリティ対策が欠かせません。

なぜテレワークは情報漏洩リスクが高まるのか

海外では、コロナ対策以前から日本と比べてテレワークが浸透しています。

2021年の総務省の統計によると、38%が「テレワークの経験がある」と回答しています。うち大企業では、その経験率は47.8%と、ほぼ半数が経験しています。

オフィス勤務と違い、テレワークにおけるセキュリティ環境は画一ではありません。そのため、企業のテレワークのセキュリティ対策ルールやポリシーへのリテラシーの高さ、社員の情報資産への管理に対する意識やセキュリティ対策などの違いが、情報漏洩のリスクに繋がりやすくなるのです。

参照:総務省「個人向けアンケートで見るテレワークの実情」

テレワークのセキュリティ向上対策

テレワーク時にセキュリティを向上させるためには、次の3つのポイントに注意しましょう。

1.テレワークのルールやポリシーの共有・順守
組織や企業全体での、テレワークに関するルールやポリシーの共有および順守を徹底します。

2.会社貸与またはセキュリティ機能があるPC・モバイルを使用する
会社貸与のPCがあるならば優先的に使い、個人所有の端末の場合も、少なくとも基本的なセキュリティ機能のあるPCやモバイルを使用し、最新のOSにバージョンアップしましょう。サポートが終了しているOSの利用は避けます。
遠隔からの不正アクセスを防ぐには、パスワードの見直しや定期的な変更、二段階認証や二要素認証の設定なども有効です。

3.専用Wi-Fiルーターや通信のSSL暗号化・VPNの利用
Wi-Fiを利用する場合、ネットワークをセキュアに設定し、通信を保護しましょう。公共Wi-Fiでなく、専用Wi-Fiを使うようにします。
また、VPN(仮想プライベート・ネットワーク)の利用や、SSL暗号化通信による接続もセキュリティ強化に有効です。

以上のポイントを押さえて企業内でのルールを作り、従業員一人一人が情報資産を扱っているという意識を持つことが、テレワークのセキュリティ向上に役立ちます。

テレワークで機械翻訳を安全に行うために

テレワークで機械翻訳をするには、セキュリティ対策がとられた安全性の高い翻訳ツールの利用が欠かせません。ネットワークのセキュリティだけでなく、翻訳ツールのセキュリティ対策も講じる必要があります。

オンラインで利用できる機械翻訳は、無料のものもありますが、無料の翻訳サイトは、利用規約にもあるように、アップロードされた翻訳のデータは保存されています。情報漏洩などのトラブルに巻き込まれないよう、社内の重要な文書は、セキュリティ対策の万全な、信頼できる翻訳会社の有料の機械翻訳ツールを導入したほうがよいでしょう。

十印のAI機械翻訳「T-tact AN-ZIN」

十印では、AI翻訳「T-tact AN-ZIN」を使った機械翻訳を提供しています。安全性の高い機械翻訳ツールで、暗号化通信を使用した万全のセキュリティ環境であり、情報漏洩の心配はありません。IPアドレス制限機能もあり、利用者の許可なく翻訳結果を再利用しないため、安心してご利用いただけます。ご利用にあたりアプリケーションのインストールの必要はなく、社員であれば、WEBブラウザからいつでもどこでも使えるため、テレワークに最適です。

また、十印の「T-tact AN-ZIN」は、国家プロジェクトで作成したTOEIC960点相当のAI翻訳エンジンを搭載。「翻訳バンク」に蓄積された大量で質のよい翻訳データの収集により、精度の高い翻訳が可能となりました。

PDFも翻訳できるファイル翻訳や、マイクロソフト社のオフィス製品上で直接翻訳できるプラグイン機能もあり、ビジネスシーンで必要なファイルの翻訳が簡単にできます。翻訳された内容が正確かどうか確認できる逆翻訳機能もあり、訳文をクリックするだけで手軽に使えます。また、ユーザー数に制限がないため、社員全員が利用できるというメリットもある自動翻訳システムです。

まとめ


十印では、半世紀にわたって翻訳に関するノウハウを培ってきました。機械翻訳導入の際にも、用語集や過去の翻訳資産を活かす方法、機械翻訳に適切な原文の作り方など、翻訳に関わる運用方法を支援いたします。

十印のAI翻訳「T-tact AN-ZIN®」は音声翻訳ではなくテキスト翻訳行うツールになっていますが、総務省とNICTが日本語コーパスを収集しているエンジンを使用しており、高精度な機械翻訳が可能となっています。

機械翻訳導入をお考えの際には、ぜひ十印にご相談ください。

■十印主催の機械翻訳に関するウェビナーを毎週おこなっています。ご興味がある方はこちらをご覧ください

■国産の高い品質をほこるAI翻訳ツール「T-tact AN-ZIN®」を試してみたい方はこちらまで

■自社で翻訳業務が発生する方、T-tact AN-ZIN®の導入事例をご覧になってどのように活用できるのかご確認ください

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