2023.05.12

グローバルビジネスにおけるインバウンドマーケティングの成功は翻訳がカギ

インバウンドマーケティングの目的は、顧客に商品やサービスを買ってもらうことです。そのため、様々なメディアやコンテンツで情報を発信するのが近年の傾向です。しかし、本当に消費者の期待するメディアで期待される情報を提供しているのかどうか不安に感じることもあるかもしれません。

ビジネスのグローバル化と共に、価値観は多様化し、ターゲット層向けの効果的な情報発信は難しくなっています。

本稿では、インバウンドマーケティングについて、特にグローバルビジネスでインバウンドマーケティングを成功させる方法を解説していきます。

インバウンドマーケティングとは?

インバウンドマーケティング(Inbound Marketing)とは、価値あるコンテンツや個々の顧客に合わせた体験を、見込み顧客のほうから見つけてもらうプル型のマーケティング手法です。ブライアン・ハリガン*は「一般消費者を特定の商品やサービスに対する顧客に育て上げていくための、全てのステップやツール、ライフサイクルの総称」とインバウンドマーケティングを定義づけしています。

インターネット上に情報の溢れるデジタル時代の消費行動は、自分の興味・関心に基づく情報収集であり、これまでの受け身な消費者とは行動様式が違っています。そのため、SEO、ブログ、SNS、YouTubeなどの動画、eBookなど、顧客が自ら情報を見つけに行く、インバウンドマーケティングが有効なのです。

インバウンドというと、訪日外国人観光客を思い浮かべるかもしれませんが、インバウンド向けのマーケティング手法という意味ではありません。外国人観光客が日本へ来るという「外から中へ」という流れが、インバウンドマーケティングとの共通点です。

*参照:「インバウンドマーケティング」ブライアン・ハリガン

インバウンドマーケティングとアウトバウンドマーケティング

インバウンドマーケティングがプル型であるのに対し、アウトバウンドマーケティングはプッシュ型です。従来のマーケティングは、企業側から見込み顧客に対して積極的に商品やサービスを売り込むプッシュ型のアウトバウンドマーケティングが一般的でした。アウトバウンドマーケティングの手法としては、訪問営業、テレアポ、DM、テレビ・新聞などのマスメディアを介した広告が代表的な例です。アウトバウンドマーケティングは現在でも使われていますが、ライフスタイルのデジタル化の中で、従来のプッシュ式マーケティングでは、情報を押し付けられているように感じる消費者・購買者も出てきました。そのため、押し付けがましく感じられないインバウンドマーケティング手法が好まれるようになってきています。

情報源としてのメディアの変化

調査会社ニールセンが2015年に行った調査によれば、日本における新商品に関する情報源のトップ3は次のようになっています。1位「インターネット検索」68%、2位「店頭で見て」67%、3位「テレビ広告」50%。2012年の調査と比べて、「インターネット検索」「ニュースサイトなどの記事」「投稿動画サイト」などの情報源が軒並み伸びています。一方、「テレビ広告」「ダイレクトメール」といったアウトバウンドマーケティング手法の情報源の利用は3年間で落ち込んでおり、今後も、消費者自らが情報収集する、インバウンドマーケティングの情報源が好まれる流れは続くものと予想されます。

参照:https://www.netratings.co.jp/email_magazine/2015/08/20150818.html

グローバルビジネスとインバウンドマーケティングの翻訳

グローバルなビジネス展開が増えれば、翻訳の機会も比例して増えます。ウェブコンテンツを翻訳する作業も、従来通りではなく、アップデートする必要があります。

従来、企業はウェブコンテンツに自分たちが伝えたい情報を載せていました。しかし、インバウンドマーケティングでは、顧客の欲しい情報を発信するのが企業の役目です。ウェブコンテンツ翻訳の際も、単に翻訳するだけではなく、ターゲット層に合わせて期待される情報を必要ならば追加して載せる必要があります。また、翻訳ではコンテンツの内容が現地ターゲット層に最適ではないのであれば、現地の状況に最適化するローカリゼーションが必要です。インバウンドマーケティングでの翻訳は、今まで以上にローカライズして、ターゲット層向けに最適化することが大切になってくるでしょう。

十印のTranscreate Beyondサービス

十印では、60年にわたる翻訳ローカライズのノウハウと、グローバルネットワークによる豊富なリソースを活かして、外国文化・習慣に深い理解を持ち、高い外国語力を備えた専門スタッフが、グローバルなインバウンドマーケティングにおいて訴求力のあるTranscreate Beyondサービスを提供しています。特に現地のターゲット層に合わせたローカライズと組み合わせることで、国内向けおよび海外市場向けに最適化された翻訳を実現し、マーケティングの成功に貢献します。高品質な翻訳により、ターゲット顧客の心をつかみ、効果的に必要な情報を伝えるためには、経験豊富な十印のTranscreate Beyondサービスをご検討ください。

まとめ

十印では、原文に忠実な翻訳から、ローカライズ、トランスクリエーションまで、お客様のご要望に合わせ、幅広い翻訳を行っております。

ターゲット顧客、エリア、商材、メディア、コンテンツに合わせ、言葉の壁を超えて最適なマーケティング手法での訴求を可能とするために、ご希望の翻訳方法をお選びいただけます。ケースごとに、特性にマッチするようにローカライズとトランスクリエーションを組み合わせなど、効果的なグローバルビジネス展開のお手伝いを致します。

グローバルビジネスでインバウンドマーケティングのための翻訳をご検討なら、どうぞお気軽に十印にお問い合わせください。

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