2023.05.12

テレビ離れの時代の動画マーケティングと動画翻訳

日本の広告費は、今、過渡期を迎えようとしています。広告の変化は生活習慣を反映するもので、若者を中心にテレビ離れが進んでいます。消費行動が変わると共に、かつては一般的だったテレビや新聞の広告に代わり、近年ではインターネット広告が増えてきました。

本稿では、なぜ今テレビ離れが進んでいるのか、新たなマーケティング手法として動画広告が使われるようになった理由、時代に合わせた動画という選択肢がグローバル時代にどのように活かされるべきなのかについて解説していきます。

テレビ離れの現状とインターネット

若者を中心にテレビ離れが顕著になり、NHKの調査*によれば10~20代のほぼ半数は「テレビを見ない」と回答しています。また、同調査によれば、テレビの減少と反比例してインターネットの利用が増加しているとわかります。つまり、ウェブ上で動画閲覧をする人が増え、結果として、テレビを見なくなっているという状況とも言えるでしょう。

テレビ離れは、インターネット、特にWi-Fi環境の普及と、5Gによるスマートフォンでの動画の閲覧環境が整うと共に、動画から情報を得るのが容易になったことが影響していると考えられます。当初は若者だけの傾向だったテレビ離れですが、今やテレビからインターネットへの移行は年齢に関わらず、全世代に広がりつつあります。

*参照:国民生活時間調査|NHK放送文化研究所

テレビから動画視聴へと移り変わる広告費

内閣府の発表によれば、名目国内総生産における日本の広告費比はほとんど変わっていません。しかし、電通の調査では、生活習慣の変容と共に、これまで一般的だったマスコミ4媒体の広告費は減少し、代わりにインターネット広告が急成長を遂げていることが見て取れます。このように、ウェブ上で動画視聴をする人が増加し、テレビを見る人が減少している状況を反映し、広告方法が変化しているとわかります。

インターネット広告は、マスコミ4媒体由来のデジタル広告費、物販系ECプラットフォームなど、急激に成長している分野です。そのため、ウェブ上での動画視聴者が増えると共に、今後も伸び続けると予測されます。

参照:
国民経済計算(GDP統計) : 経済社会総合研究所 - 内閣府 (cao.go.jp)
四半期別GDP速報 : 経済社会総合研究所 - 内閣府 (cao.go.jp)
2020年 日本の広告費 - Knowledge & Data(ナレッジ&データ) - 電通ウェブサイト (dentsu.co.jp)

テレビ離れの原因と消費行動の変容

デジタルネイティブ世代の若者を中心に、技術の進化は消費・購買行動にも大きな影響を与えています。動画の視聴環境が整った上に、自分の興味のある内容のみを視聴したいという価値観の変化が、消費・購買行動の変化に表れていると言えるでしょう。

近年、消費行動は、インターネットで欲しいときに欲しい情報を手に入れられる方法へと移り変わっています。個人個人が能動的に情報を収集するのに、テレビは必ずしも最適な方法ではありません。

動画マーケティングは、動画を通じて商品やサービスを知ってもらい、自社やブランドのイメージを発信して集客、ファンになってもらい、購買へとつなげることです。そのため、現在の消費行動に合わせるならば、消費者が欲しい情報を欲しい方法で提供、つまりオンライン上で動画を使った情報提供が有効になると考えられます。

グローバル化と動画翻訳

動画視聴者の増加が予測される中で、もう一つ対応すべき変化はグローバル化です。ビジネスや消費行動がグローバル化すると共に、企業のグローバル化への対応は欠かせません。動画コンテンツのグローバル化で欠かせないのは動画翻訳です。

海外の動画を日本語へ、日本語の動画を別の言語へと翻訳する際、注意するべきポイントは翻訳方法です。なぜなら、単なる翻訳では文化・習慣・嗜好の違いから、伝えたいターゲット顧客へメッセージが届かない可能性があるからです。そのため、字幕や吹き替えを行うことはもちろん、必要に応じて、トランスクリエーションによる翻訳、BGMやテロップなどの内容の差し替えも必要になります。

このように、翻訳を通じて伝えたい情報を適切な方法で届けるためには、希望に応じて柔軟に対応してもらえる翻訳会社に相談するとよいでしょう。

十印の「動画まるごとOne-Stopサービス」

十印では、動画の翻訳・作成を行っています。映像のスクリプト翻訳、字幕・テロップ入れ、ナレーターによる吹き替え、最終ファイルの作成など動画編集まで、映像翻訳全般にわたるサービスへの対応が可能です。ご予算に合わせて、ナレーターによる吹き替えよりも低コストの、機械音声による吹き替えもお選びいただけます。吹き替え後の動画編集などの映像翻訳だけでなく、動画の企画・撮影・編集など、翻訳の枠を越えた多言語での動画作成全般に関するご相談を承ります。

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まとめ

十印では、半世紀にわたる翻訳に関するノウハウをもとに、製品特徴や企業・ブランドのイメージを伝える翻訳を行っています。商品やブランドのストーリーを伝えられる、字幕翻訳、吹き替え、動画編集・映像作成など、動画に関するすべての作業で、グローバルビジネスでの訴求を成功させるお手伝いをします。

現地向けに最適化された内容、理解されやすい映像翻訳など、対象言語へのローカライズでわかりやすい動画翻訳を行い、動画マーケティングの成功へと導きます。

最適な動画翻訳で動画マーケティングをお考えなら、是非、十印にご相談ください。

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