AI翻訳とポストエディットで海外マーケティングも手軽に
近年、海外市場においてマーケティングを行う企業が増えています。翻訳ツールも発達している昨今では、言葉のハードルが低くなりつつあります。しかし、海外市場で成功するためには、日本と同じ手法ではマーケティング施策として十分ではありません。海外マーケティングがうまくいかなければ、海外展開は難しいともいえるでしょう。
本稿では、海外マーケティングと国内向けマーケティングの違いを知り、AI翻訳とポストエディットで手軽に海外マーケティングを成功させる方法について解説していきます。
海外マーケティングとは?
海外マーケティングとは、日本国外の国や地域をターゲット市場としてマーケティングを行う手法です。BtoBまたはBtoCのいずれにおいても、ターゲットとする国や地域で製品やサービスが売れる仕組みを作っていく施策となります。
近年では、インターネットの発達と共にユーザーが増えているため、海外マーケティングもインターネットを介して行う企業が増えています。代表的なものでは、SNSマーケティング、動画マーケティング、検索エンジンマーケティング(SEO・リスティング広告)などがあります。近頃では、OMO(Online Merges with Offline)マーケティングと呼ばれる、オンラインとオフライン(実店舗)を統合したハイブリッド方式も使われるようになりました。
つまり海外マーケティングは、日本国外において現地市場向けのマーケティング戦略をオンラインまたはオフラインで行うことを指します。
海外マーケティングは国内向けと何が違う?
海外マーケティングの特徴として、まず言語の違いが挙げられます。次にターゲット地域における顧客の文化や習慣、嗜好の違いがあります。そして、現地での流行や利用する広告手法、ターゲット顧客の設定も、日本と異なる可能性があります。さらに、SNSなどの利用頻度が多いメディアや媒体の種類、リスティング広告やSEO対策などが日本向けのものと異なるケースも多いでしょう。
他にも、アピールポイントやストーリー性の違い、BGMなど、ターゲット地域のニーズに応える戦略が訴求効果を上げています。
このように海外マーケティングでは、日本国内向けとは異なる現地向けに最適化された戦略が必要なのです。現地の文化や習慣に合った価値観へとマーケティング手法を変えることで、共感が得られやすくなり、海外マーケティングの成功へと近づくでしょう。
海外マーケティング戦略:成功への3つのポイント
海外マーケティングでは、次の3つのポイントが重要です。
・市場調査
・マーケティング戦略設計
・宣伝広告
現地のマーケット理解し、現地向けのマーケティング戦略を設計した上で、文化に合った表現方法や動画で宣伝広告をする必要があります。
1つめの市場調査を行うには、JETRO(日本貿易振興機構)、IMF DataMapper、世界銀行などから統計データを入手できます。
2つめのマーケティング戦略設計は、市場調査で得られたデータをもとに、ターゲット顧客に向けて戦略設計をすると良いでしょう。
3つめの宣伝広告に関しては、外国語バージョンを新たに1から作るか、日本語版があれば翻訳をする必要があります。翻訳言語は英語が多いですが、地域によっては中国語やスペイン語など、その地域で使われている言語を選択しても良いでしょう。翻訳を行うには、翻訳会社に翻訳を依頼するか、機械翻訳を利用した後に翻訳結果を修正する方法があります。
海外マーケティングを機械翻訳とポストエディットで簡単に
今日のビジネスにおいて、特に海外マーケティングでは、スピードが大切な要素となっています。商機を逃さないために迅速かつ手軽に翻訳を行うには、機械翻訳が最適な手段でしょう。しかし、精度が気になって機械翻訳の利用をためらっているのであれば、機械翻訳の結果をポストエディットする方法が最適です。
ポストエディットとは、訳出された文章をチェック・修正し、文脈に即した読みやすい文章へと変える作業のことです。AI翻訳をはじめとする高性能の機械翻訳でスピーディーに翻訳し、その後に人手でチェックや修正をするため、それぞれの良さが生かされます。
始めに機械翻訳によって素早く翻訳が完了するため、ポストエディットの精度次第では納期も短縮できるので、スピードが重要な海外マーケティングにも適しているでしょう。
十印のポストエディット
十印では、お客さまのグローバルマーケティング活動をより良いものにするため、高い翻訳技術や知識を持ったポストエディターが、機械翻訳の訳文の最適化を迅速に行います。
ポストエディットの国際標準規格ISO18587に則った高品質なフルポストエディットサービスから、お急ぎの場合は短期間での納品が可能なライトポストエディットも承っています。
ポストエディットサービスをご検討中ならば、高品質な翻訳が可能な十印へ、ぜひ一度ご相談ください。
まとめ
十印では、文書・映像などの各種翻訳やポストエディットなど、歴史ある翻訳会社ならではのノウハウでトータル翻訳サービスを提供しています。また、AI機械翻訳ツールのご利用からポストエディットまで、お客さまに寄り添って最適なサポートをいたします。翻訳に関するご質問ならば、十印までお気軽にお問い合わせください。
▶著者紹介
株式会社十印 マーケティング部
石川弘美
1990年に株式会社十印に入社し、マニュアル制作に従事。日本語原稿の書き起こしから、多言語マニュアル制作のディレクションまで、幅広い業務を担当。
2002年より、ローカリゼーション・プロジェクトのマネジメントを中心業務とし、同社の数々の大型プロジェクトの進行管理を担当。2009年よりはマーケティング部にて宣伝広報活動とともにマーケティング活動を行う。2018年より一般社団法人日本翻訳連盟理事、アジア太平洋機械翻訳協会理事。