言語と文化の壁を越えるトランスクリエーションとは?
インターネットの利用が広がるとともに、海外の情報に触れる機会が増えています。そんな中、日本以外の国や地域にビジネスの活路を見出し、ビジネスのグローバル化を目指す企業も珍しくありません。また、海外の製品やサービスを日本市場でPR・販売する機会も増えています。
しかしながら、言葉の壁や文化の壁が原因となり、思うような結果が出ないという可能性もあります。
本記事では、グローバリゼーションの進むビジネスにおいて、言葉や文化の違いによる障壁を乗り越えるための手法や、トランスクリエーションについて解説していきます。
インターネットとビジネスのグローバル化
近年、インターネットは私たちの生活に欠かせないものとなっています。2024年の統計によると、インターネットの利用者は日本国内で1億440万人、世界では54億人を超えるとも言われるほどです。情報化社会の中核となり世界中の人々をつなぐインターネットは、もはや利用しない生活が考えられないほどに人々の生活の一部となっています。
インターネットはビジネスにおいても一般化しており、Webサイトの構築やSNSでの発信など、世界を舞台により多くの顧客獲得を目指す企業が利用しています。
このように、ビジネスがグローバル化するとともに、いまやインターネットはなくてはならないものとなりました。しかし、そこへ立ちはだかるのが言葉の壁です。
グローバル化と言葉の壁
グローバル化の波に乗り、日本でも海外企業のWebサイトが増えています。しかし、翻訳された海外のWebサイトを見て、どこか違和感を覚えたり、怪しいと感じたりした経験がある人も多いのではないでしょうか。
いかに真面目な企業でも、どんなに商品やサービスが素晴らしくても、翻訳次第では偽サイトと判断されてしまう可能性もあります。そのため、翻訳には細心の注意を払う必要があるのです。
また、違和感の原因となるのは、翻訳独特の言い回しや、日本の文化・習慣にない内容がそのまま翻訳されているためで、単語は理解できても内容がよく理解できないといったケースがあります。結果として、翻訳精度の低さは、売り上げが伸びない、企業・ブランドイメージを損なうなど、マイナスな要因となってしまうのです。このように、顧客からの信頼を得るためには、翻訳の精度が重要な要素だといえるでしょう。
トランスクリエーションで言葉と文化の壁を取り払う
言葉の壁は、異なる言語のみならず、文化の違いが影響することも多いです。そのため、2言語間での「ふつう」が異なる場合、その溝を埋める作業が必要になります。
現地の状況に合わせる工程をローカリゼーションと呼びます。また、翻訳言語でコピーライティングを行うなど、翻訳言語で最適な訴求ができるように翻訳する作業をトランスクリエーションといいます。文化や習慣を考慮し、さらに流行や嗜好を反映して、現地の状況とターッゲット顧客層に向けて最適化を行うため、トランスクリエーションはマーケティングのための翻訳とも言われています。
高品質なトランスクリエーションは、もととなった言語があるとは感じさせないほど自然かつキャッチ―な表現であることが理想です。
トランスクリエーションは専門家への依頼がベター
訴求効果を高める上では、トランスクリエーションでターゲット向けに最適化した言語と文化の違いを感じさせないメッセージを届けることが大切です。しかし、トランスクリエーションには専門的な技術が必要です。一般的な翻訳知識だけでは、高品質なトランスクリエーションはできません。
そのため、翻訳サービスの1つとしてトランスクリエーションを扱っている翻訳会社へ依頼することが望ましいでしょう。
十印のトランスクリエーション
十印では、お客さまとのコミュニケーションを大切にしています。ヒアリングでお客さまの伝えたいメッセージを受け止め、翻訳を通じて言語化するのが十印のトランスクリエーションです。高い技術力とお客さまに最適なトランスクリエーションで、マーケティングの効果を高めるお手伝いをします。
トランスクリエーションは、言葉の壁を越えて顧客の知りたい情報を提供し、文化の壁を越えてターゲット顧客の心を掴むことで、グローバルなビジネスを成功へと導きます。効果的なマーケティングとブランディングには、ぜひ十印のトランスクリエーションをご検討ください。
まとめ
十印では、半世紀にわたり培ってきた翻訳に関するノウハウをもとに、製品の特徴や企業・ブランドのイメージを余すところなく伝える翻訳を行っています。ご要望に合わせ、原文に忠実な翻訳からローカリゼーション、商品やブランドのストーリーを伝えるトランスクリエーションまで、幅広い翻訳技術でグローバルビジネスでの訴求をサポートいたします。
ターッゲット顧客・エリアや商材に合わせ、現地向けに最適化された内容へとローカリゼーションし、印象に残るトランスクリエーションによって、マーケティング力の向上へと導きます。
グローバルなビジネスにおいて、言葉の壁を越えたトランスクリエーションや翻訳をお考えでしたら、十印までお気軽にお問い合わせください。
▶著者紹介
株式会社十印 マーケティング部
石川弘美
1990年に株式会社十印に入社し、マニュアル制作に従事。日本語原稿の書き起こしから、多言語マニュアル制作のディレクションまで、幅広い業務を担当。
2002年より、ローカリゼーション・プロジェクトのマネジメントを中心業務とし、同社の数々の大型プロジェクトの進行管理を担当。2009年よりはマーケティング部にて宣伝広報活動とともにマーケティング活動を行う。2018年より一般社団法人日本翻訳連盟理事、アジア太平洋機械翻訳協会理事。