AI翻訳とポストエディット:組織全体でグローバル化に対応
グローバル化が進むとともに、日本国内でも外国語への対応が必要な機会が増えています。そんな中、外国語への対応が必須の課題となっても、人材不足や予算不足といったお悩みを抱えている方も多いでしょう。しかし、コストを押さえつつ、短納期で納得のいく品質の翻訳を行うことは容易ではありません。
本記事では、AI翻訳とポストエディットの組み合わせによって、必要な外国語に堪能な人材がいなくとも、組織全体でグローバル化に対応する方法を解説していきます。
グローバル化と人材不足をAI翻訳ツールで解決できるのか?
近年の急速なグローバル化とともに、海外市場に進出してない場合にも、英語をはじめとした外国語へと翻訳する機会が多くなりました。しかし、外国語に堪能な人材を確保できていない組織が多いのも事実です。多言語化の必要があるシーンが増える中で、幅広い分野において人材不足が問題となっており、早急に解決する必要があります。
無料のAI翻訳ツールもありますが、満足できる精度ではない、用語の統一ができない、誤訳をそのままWebサイトに掲載して問題になる、情報漏洩の危険を伴うなど、なかなかうまくいかないのが現実です。
AI翻訳ツールは使い方次第で問題解決
英語やその他の言語との翻訳が必要なシーンが増えても、人材の語学レベルを合わせることは、決して容易ではありません。また、新たな人材を雇用しようにも、予算の関係で実現できないケースも多いです。とはいえ、毎回翻訳会社へ依頼するにも予算や納期の折り合いが難しい場合もあるでしょう。
ただし、AI翻訳ツールを利用するにあたって翻訳精度に不安がある場合でも、使い方次第では幅広い分野に対応できるようになります。
まず、専門分野の翻訳ならば、汎用エンジン以外に専門分野に特化したエンジンの翻訳ツールの利用してみましょう。機械翻訳の翻訳結果は、ポストエディットによって読みやすく、より正確に修正します。
また、あらかじめ翻訳する文章を少し工夫し、機械が翻訳しやすい文章となるように変更してみましょう。
このように、ちょっとした工夫を行うことにより、AI翻訳ツールの翻訳精度の向上が可能となります。
AI翻訳ツールを活用するメリットとポストエディット
AI翻訳とポストエディットを組み合わせて活用すると、さまざまなメリットがあります。
大量の文書を迅速に翻訳できる機械翻訳ツールであれば、翻訳業務にかかる時間を大幅に節約できます。担当者は必要な内容を翻訳できるため、別の担当者に翻訳を依頼するという手間を省くことが可能です。
また、セキュリティ面で安全な機械翻訳ツールを使えば、公開前の情報でも安心して翻訳できるため、言語の違いを意識することなく業務を進められます。
他にも、翻訳したいものが多い場合でも、機械翻訳ツールならば並行して異なる言語に翻訳できるため、大幅な業務の効率化が図れるでしょう。
外国語の翻訳担当者がいれば、チェック修正も社内で完結できますが、もし多言語化によって対応できない場合には、ポストエディットの工程のみを外注することで効率化できます。
十印のAI機械翻訳「T-tact AN-ZIN®」
十印のAI翻訳「T-tact AN-ZIN®」は、大量の文書でも迅速に翻訳できる機械翻訳ツールです。ビジネス文書に利用できる汎用エンジンは、TOEIC960点相当の精度が高いAI翻訳エンジンです。
特許・金融をはじめとする専門分野の特化エンジンでは、総務省と共に翻訳データを収集し、AI翻訳エンジンの精度を高めることで品質向上を実現しました。
セキュリティ面においても「T-tact AN-ZIN®」には暗号化通信によるIPアドレス制限機能があるため、情報漏洩のリスクもなく安心してご利用いただけます。
また、直接翻訳ができるプラグイン機能は、PDFファイルをはじめとするマイクロソフト社のオフィス製品上でも業務効率のアップに貢献します。
安全で高精度のAI翻訳ツール導入をご検討中ならば、十印までお気軽にお問い合わせください。きめ細かなサポートをいたします。
十印のポストエディット
十印では、AI翻訳ツールによって訳出された文章をおおまかに修正するライトポストエディットから、翻訳と遜色のないレベルまで精度を上げるフルポストエディットまで、お客さまの目的や納期に合わせたポストエディットサービスを承っております。
フルポストエディットサービスでは、ポストエディットの国際標準規格ISO18587に基づき高品質な翻訳を行っています。ポストエディットに関して豊富な知識と経験を持ったポストエディターが、訳出された文章の最適化を迅速に行います。
ポストエディットサービスをご検討中ならば、十印までお気軽にお問い合わせください。
これまで培ってきた豊富な経験から、高品質な翻訳サービスをご提供します。
まとめ
十印は、1980年代より機械翻訳の研究に寄与してきました。AI翻訳「T-tact AN-ZIN®」を導入すると、ご利用計画から効率的な運用方法、ポストエディットまで、お客さまに寄り添ったサポートを受けていただけます。
また、AI翻訳ツールによる翻訳とポストエディットサービスによって、大量の翻訳をスピーディーにこなし、組織全体がグローバル化できるようにサポートします。
AI翻訳サービスとポストエディットの他にも、お客さまのご利用目的やご希望の翻訳のレベルに合わせ、ローカリゼーションやトランスクリエーションなど、最適な方法が選択可能です。さまざまなシーンに合わせた翻訳ならば、ぜひ十印にご相談ください。
▶著者紹介
株式会社十印 マーケティング部
石川弘美
1990年に株式会社十印に入社し、マニュアル制作に従事。日本語原稿の書き起こしから、多言語マニュアル制作のディレクションまで、幅広い業務を担当。
2002年より、ローカリゼーション・プロジェクトのマネジメントを中心業務とし、同社の数々の大型プロジェクトの進行管理を担当。2009年よりはマーケティング部にて宣伝広報活動とともにマーケティング活動を行う。2018年より一般社団法人日本翻訳連盟理事、アジア太平洋機械翻訳協会理事。