2021.08.10

マニュアル翻訳に機械翻訳が向いている理由とは

企業では翻訳が必要な文書が数多くありますが、そのうちの1つがマニュアルです。とくに外国人従業員が在籍している場合などは、マニュアル翻訳は必須だといえるでしょう。そして、マニュアル翻訳は機械翻訳に向いているドキュメントと言われています。

ここでは、マニュアル翻訳に機械翻訳が向いている理由やマニュアル翻訳の際に大切なポイントなどについてまとめました。マニュアルの翻訳に機械翻訳の利用を考えているという方は、ぜひ参考にしてください。

機械翻訳向きの文書と人手翻訳向きの文書

最近の機械翻訳はひと昔前と比べると非常に精度が高くなっており、実務に導入する企業も多くなっています。機械翻訳を利用することで時間短縮が可能となり、たくさんの翻訳量をこなすことができることから結果的にコストを下げ、サービス向上につながるため、これは当然のことだといえるでしょう。機械翻訳が特に向いている文書がありますが、人手翻訳向きの文書であっても機械翻訳と人手翻訳を組み合わせることで、時間短縮等のメリットをうむことができます。文書の特徴を見極め、効果的な使い方、サービスを利用することが大切だといえます。

一般的に、以下の文書は機械翻訳が向いているといわれています。
・社内向け資料(マニュアルなど)
・ガイドライン
・仕様書
・ビジネスメール

それに対し、以下の文書の翻訳には多くの場合で人手翻訳が選ばれています。
・ホームページ
・会社案内
・プレリリース
・マーケティング関連資料

翻訳したい文書が複数ある場合には、機械翻訳を利用する文書と人手翻訳を利用する文書を分類する必要があるといえるでしょう。

マニュアル翻訳に機械翻訳が向いている理由

多くの企業で翻訳が必須となる文書が、マニュアルです。マニュアルに機械翻訳が向いている理由としては、まず情報共有がメインとなっていることが挙げられます。マーケティング資料などとは違い読み手に訴えかける必要がないため、機械翻訳を活用する企業も少なくありません。

また、マニュアルは比較的固めの文章であることが多いといえます。そのため、機械翻訳を利用して翻訳をしても違和感を感じることは少ないといえるでしょう。

マニュアル翻訳の際に大切なポイント

機械翻訳を利用してマニュアルを翻訳する際には、いくつかのポイントを押さえるだけで質が大幅に向上します。始めから質の高い訳出ができればポストエディットの手間が少なくて済むため、翻訳業務の負担が軽減されるといえるでしょう。ここでは、マニュアル翻訳の際に大切なポイントについてまとめました。

■用語を統一する
最新のニューラル機械翻訳の特長として、訳文が人間の訳のように流暢になったものの、訳語を統一できないという欠点がありました。有料の機械翻訳サービスでは用語集との併用を勧めています。用語が統一できていれば、用語集を併用することで訳文の用語の不統一を防ぐことができます。
そのため、用語の統一は機械翻訳を利用するにあたって重要であることはもちろんのこと、日本語で読む場合でも重要です。混乱を招く表現は、できるだけ避けるようにしてください。

■文の意味を明確にする
日本語の特徴として、複数の意味に取ることができる曖昧な表現が多いことが挙げられます。しかし、人間であれば文脈で理解できる曖昧な表現も、機械はなかなか判別することができません。そのため、文の意味が曖昧だと機械翻訳を利用した際に思いもよらない形で訳出されることがあります。

機械翻訳で正しい訳文を得るためには、文の意味を明確にすることが大切です。まず、主語の省略や多義語の利用はできるだけ避けましょう。また、形容詞や副詞がどの部分にかかっているかが分かりにくい場合には語順を変えるなどの工夫をしてください。

■翻訳用語を設定する
多くの企業では、商品やサービスなどに関連する独自の用語が多くあります。それらの用語に対する翻訳用語をあらかじめ設定しておくと、イメージ通りのマニュアルに仕上がるといえるでしょう。なお、翻訳用語の設定などは無料機械翻訳ではできないことがほとんどです。マニュアルを翻訳する際には、可能であれば質の高い有料機械翻訳を利用してください。

■専門性の高さを確認する
業界によっては、マニュアルに多くの専門用語が使用されることがあります。その場合は、その専門分野に特化した機械翻訳エンジンを使う必要があるといえるでしょう。まずは専門性の高さを確認したうえで、適切な機械翻訳を選ぶことをおすすめします。

質の高い機械翻訳をお求めの際は十印にご相談ください


ここで紹介したように、マニュアルには機械翻訳がとても向いています。用語を統一させるためにT-tact AN-ZIN®の機能にある用語集や対訳集を使用したり、翻訳支援ツール(CATツール)と連携させることが可能ですので、マニュアルの翻訳が必要な時には是非機械翻訳の利用を検討してください。ここでご紹介したポイントを踏まえて機械翻訳を利用することで、質の高い翻訳が可能になるといえるでしょう。

十印は、1980年代前半から本格的に機械翻訳に取り組んできました。人手による産業翻訳も58年の実績があり多くの客様の海外進出やドキュメント制作をお手伝いしてきました。機械翻訳導入の際にも、翻訳に関するエキスパートが、それぞれのお客様にとって最適な機械翻訳エンジンを提供させていただいています。質の高い機械翻訳をお求めの際には、ぜひ気軽に十印にご相談ください。

●十印の機械翻訳「T-tact AN-ZIN®」の14日間無料トライアルはこちら

●十印の機械翻訳「T-tact AN-ZIN®」についてはこちら

backtotop