2021.11.08

グローバルビジネスとトランスクリエーション

グルーバルビジネスでは、言語の違いだけでなく、文化背景などにも考慮する必要があるのは知られています。しかし、どのような考慮が必要なのか、どのように対処したらよいのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

グローバルビジネスで自社商材の訴求に成功するためには、現地に即したマーケティング手法を見つける必要があります。

そこで今回は、「グローバルビジネスにトランスクリエーションを使う目的」「どうすれば質の高いトランスクリエーションができるのか」にポイントを絞り、ビジネスを成功へと導くトランスクリエーションについて考えていきたいと思います。

トランスクリエーションの目的

トランスクリエーションとは、言語だけでなく、文化・慣習・宗教、嗜好などの違いがあるターゲット顧客に、元の言語が喚起するイメージを上手に利用して訴求する方法です。

グローバルビジネスにおいて、トランスクリエーションはローカリゼーションと共に、ターゲット層に現地の言語で、自社商品やサービスを効果的に訴求する手段として使われます。トランスクリエーションの最終目的は、商品の訴求です。日本語のキャッチコピーの翻訳では訴求力は不十分で、言語以外の情報の「現地化」が必要となってきます。

■ブランドの世界観と両言語での喚起イメージを近づける
トランスクリエーションでの最も大切な役割は、ブランドの世界観を伝えてターゲット顧客の心を掴み、メッセージを伝えることです。同じ商品を見ても、想起するイメージは文化背景によって様々です。そのため、翻訳をする際には、現地の文化や慣習の知識に基づいた適応を伴う、ローカリゼーションが必要です。しかし、ローカリゼーションだけでは、必ずしも喚起されるイメージが同じとは限りません。そこで「文化的意訳」とも言われるトランスクリエーションで、イメージを揃える必要があります。

ブランドの世界観が理解してもらえて、言葉が違っても伝えたいイメージを喚起してもらえるような翻訳、それが、クリエイティブな翻訳と呼ばれるトランスクリエーションなのです。

■なぜ翻訳だけではだめなのか
翻訳だけで十分に伝えたいメッセージが伝われば、ローカライズやトランスクリエーションをする必要はありません。しかし、同じ国でも地域が違えば「当たり前」が変わります。国や言語が違えば違いはさらに大きくなるのは想像に難くないでしょう。

上品なイメージの商品がカジュアルもしくは品がないと思われたり、若者向けのつもりが年配者向けと思われたり、子供向けと思われるなど、意図しないイメージの差異は、結果として訴求の失敗となります。

また、翻訳だけでは、全く商品に興味を持ってもらえない可能性も。そのため、ターゲットの顧客層に伝えたいメッセージを適切に伝えるために、トランスクリエーションで心に刺さるキャッチコピーを伝える必要があります。

質の高いトランスクリエーションとは

トランスクリエーションの質の高さは、言語面の正確性と異文化の理解、調査研究、そして、コンテンツの創造性と独創性を持ち合わせているかどうかで決まります。つまり、言語面、調査研究、コンテンツ作成面の、それぞれの品質の高さが求められるのです。いずれのレベルが低くても、トランスクリエーションは成功させられません。トランスクリエーションが成功しなければ、翻訳言語のネイティブスピーカーにメッセージが伝わらなくなり、商品やサービスの訴求の成功は期待できません。

このように、トランスクリエーションの品質は、受け手の言語と文化背景の違いを踏まえて、調査研究、コピーライティング、翻訳の作業を同時にできる専門家に依頼するのが安心です。

十印のトランスクリエーション

十印では、対象となる市場や競合に対する調査・分析、外国文化・習慣・言語への造詣の深さで、訴求力の高いトランスクリエーションを提供しています。幅広いネットワークで現地の最新情報を入手し、ターゲット顧客に最適な情報を厳選します。入手した情報を元に、ご要望のターゲット層に訴求するトランスクリエーションを実現すれば、グローバルビジネスの成功へと結び付けられます。翻訳会社ならではのノウハウと、翻訳・ライティングスキルを、是非お試しください。

グローバルビジネスを成功へと導くため、トランスクリエーションをお探しなら、翻訳を超えたトランスクリエーションの十印に、お気軽にご相談ください。

まとめ


現地の特性に合わせ、ローカライズとトランスクリエーションの組み合わせで、効果的なグローバルビジネス展開のお手伝いを致します。

翻訳とドキュメント作成の経験豊富な十印では、ご要望に合わせて、経験豊富なライティングスタッフが対応致します。一段上のトランスクリエーションなら、是非十印にご相談ください。

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