2022.03.28

クオリティーの高い多言語動画は字幕と何があるのか?

グローバル化が進む昨今、商材のPR動画やeラーニング、セミナーや展示会などのイベントに、翻訳が必要になるシーンが増えています。国内向けの動画を海外顧客向け、もしくは、海外で作成された動画を国内向けに翻訳するなど、動画コンテンツの翻訳需要も多くなっています。

クオリティーの高い字幕翻訳は、映像による訴求力を高めます。そのため、グローバルビジネスでは、いかに訴求力のある動画を多言語で提供できるかが重要です。

今回は、グローバルビジネスにおける、多言語動画の翻訳の際に大切なポイントについてご説明します。

なぜ多言語動画の字幕翻訳は大切なのか

プロモーションビデオなどの動画を海外市場向けの訴求のツールとするには、現地の言語への翻訳が必要です。映像翻訳をするにあたり、近年ではYouTubeなどの動画を自動翻訳で字幕にする無料ツール等を使用し、簡単に字幕翻訳ができるようになりました。しかし、当然ながらこういった翻訳ツールは、まだまだ精度に問題が残るのが現状です。個人で動画を楽しむには問題がないレベルでも、ビジネスにおいて翻訳の精度の低さは結果として企業イメージダウンや、訴求の失敗に繋がる可能性があります。そのため、訴求力を高めるためには専門家による精度の高い翻訳や現地の状況に即した翻訳が求められるのです。

多言語動画の字幕翻訳以外には何が大切なのか

動画の多言語化に際しては、字幕翻訳のノウハウと翻訳レベルが精度を左右します。更にクオリティーを求め、期待に添った翻訳のためには主に次の3つのポイントに気をつけるとよいでしょう。

まず、伝えたいメッセージを明確にしましょう。字幕であれば限られた文字数の中で、何をメインに伝えたいのかを明確にし、必要に応じて補足や訳語の選択などの工夫も必要になってきます。

2つ目は、ローカライズです。翻訳言語の地域の特性・習慣・嗜好に合わせたローカライズは欠かせません。その際、画像の差し替えなどの工程が必要な場合もあります。

3つ目は、ターゲット顧客の利用するデバイスの考慮です。モバイル端末で動画を視聴する人が多ければ、音声と字幕の両方での翻訳を検討してみるのもよいでしょう。音を消しても字幕があれば、移動中や周囲に人がいる状況でも動画の内容を理解できるというメリットがあります。また、動画やデータは、なるべく解析度の高いファイルの利用をおすすめします。特にセミナーなど、大型スクリーンを利用する際には、解析度の高いファイルを使うと快適な再生環境となります。

動画の企画から翻訳会社との連携を

限られた時間での吹き替え、限られた文字数での字幕、いずれも最も伝えたいポイントを明確にし、はっきりと希望を翻訳会社に伝えることが必要です。「思っていたものと違う」「伝えたいポイントがいまいち伝わらない」という不満は、時として翻訳レベルの低さや誤訳と捉えられるケースもあります。しかし、実際には希望がきちんと伝わっていなかったり、重要なポイントを伝えそびれていたりする場合も多いのです。

そのため、翻訳会社としっかりと連携を取り、予め方向性や具体的な希望を伝えることが欠かせません。映像翻訳のクオリティーが高ければ、翻訳している映像であることを忘れさせるほど理解しやすい映像となります。質の高い翻訳のためには、誰が見ても理解しやすいシンプルな文章、現地の人にも受け入れられやすい映像など、翻訳以外の要素も考慮する必要がでてきます。つまり、映像を翻訳するだけでなく、企画の段階で多言語に対応できる内容にすれば、よりクオリティーの高い多言語動画を作成できるようになるのです。

そのため、これから動画を多言語で作成しようとしているならば、企画の段階から翻訳会社と連携してみることを検討してみてもよいでしょう。

字幕翻訳だけでない十印の動画翻訳

十印では、映像のスクリプト翻訳だけでなく、字幕入れ、ナレーターによる吹き替え、最終ファイルの作成などの動画編集まで、映像翻訳全般にわたるサービスを提供しています。ご予算に合わせて、ナレーターによる吹き替えよりも低コストの、機械音声による吹き替えもご用意しております。

また、吹き替え後の動画編集などの映像翻訳だけでなく、動画の企画・撮影・編集など、動画の翻訳以外の動画作成全般の多言語作成にも対応しております。他にも、研修・学習のeラーニングに使われる映像・音声のコンテンツや問題集の内容のローカライズ、現地に合わせた映像の差し替えなどの一部修正、コンテンツのBGMや専門性の高いCGの作成も行っております。

動画翻訳、多言語動画の翻訳サービス「動画まるごとOne-Stopサービス」など、十印の動画サービスの詳細に関しては、どうぞお気軽にお問い合わせください。

まとめ

十印では、半世紀に渡り翻訳に関するノウハウを蓄積してきました。1970年代からは、テクニカルコミュニケーター協会会員として、わかりやすいマニュアルの企画作成にも携わってきました。ITローカライズの経験を活かし、いかに製品特徴や企業のイメージを伝えるかを考えた翻訳を行えるのも、十印ならではです。

理解されやすい映像翻訳、トータル的な映像企画、対象言語へのローカライズで、わかりやすい映像翻訳を提供し、お客様のグローバルビジネス成功のお手伝いをします。

映像翻訳の多言語化をお考えなら、どうぞ、お気軽にご相談ください。

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