2024.04.15

グローバルビジネスでトランスクリエーションを使うメリット

グローバル市場で戦うためには、効率的なマーケティングが重要です。グローバル展開を考えているが、どのように翻訳をすればよいのか、訴求効果が得られるのか、お悩みのご担当者も多いのではないでしょうか。

ビジネスのグローバル化と共に使われる機会の増えているトランスクリエーションを使えば、訴求効果の高い翻訳が可能になり、差別化が図れます。

本稿では、グローバルビジネスでトランスクリエーションを使うメリット、従来の翻訳との違い、グローバルビジネスでのトランスクリエーションの上手な活用方法について解説していきます。

トランスクリエーションとは?

近年、トランスクリエーションという翻訳手法が使われる機会が増えています。トランスクリエーションは(transcreation)とは、「翻訳(translation)」と「創造(creation)」を組み合わせた造語です。正確な翻訳に意訳を加えて文化・習慣に適応させ、訳語に訴求力を持たせる翻訳です。

一般的な翻訳では正確さが重要であるのに対し、トランスクリエーションでは大意を押さえていればクリエイティブな翻訳が可能となります。

トランスクリエーションと似ているローカリゼーションは、ターゲットとなる地域の文化・習慣、嗜好、流行などに合わせる翻訳です。トランスクリエーションとの違いは、より自然な翻訳であり、インパクトある表現で訴求効果を高める翻訳であるトランスクリエーションとは目的が異なります。

グローバルビジネスでトランスクリエーションを使うメリット

グローバルビジネスで、進出地域ごとにマーケティング戦略を新たに構築するのは非効率的です。しかし、日本語のウェブサイトなどをそのまま翻訳しただけではターゲット顧客にメッセージが伝わりにくく、高い訴求効果は期待できません。

伝わりやすさやインパクトを重要視したトランスクリエーションを適切に使えば、ターゲット顧客への効果的な訴求が可能となります。必要に応じてローカリゼーションを行いターゲット顧客向けに最適化すれば、より高いマーケティング効果が期待できます。

トランスクリエーションを依頼する際の注意点

・トランスクリエーションの専門家への依頼
トランスクリエーションは、一般的な翻訳とは異なります。そのため、いかにスキルのある翻訳者でも、トランスクリエーションのスキルのない翻訳者にはトランスクリエーションは依頼できません。

トランスクリエーションでは、翻訳力はもちろんのこと、翻訳言語の地域に対する文化・習慣の深い造詣、現地の嗜好や流行に関する知識、マーケティングへの理解および翻訳言語による高いライティング力が必要となります。

そのため、トランスクリエーションを依頼する際は、トランスクリエーション専門の翻訳者のいる翻訳会社への依頼が必須となってきます。

・イメージの共有
最初から、伝えたいメッセージ、ブランドイメージをしっかり伝え、出来上がりイメージの共有が欠かせません。コミュニケーション不足は、トランスクリエーションによる翻訳のイメージが合わない、がっかりしたという、残念な結果になりがちです。トランスクリエーションを成功させるには、コミュニケーションを大切にする翻訳会社を選ぶことが大切だと言えるでしょう。

トランスクリエーションで世界を舞台に

トランスクリエーションでは、読む人の心を掴むメッセージの伝達が可能になります。必要な情報提供によりユーザーに寄り添い、親近感を持ってもらえば、ファンになってもらいやすくなります。

トランスクリエーションによる翻訳は、ターゲット顧客に合わせ、統一感のあるグローバルブランドとしてのイメージから、ローカルブラントに近い身近なブランドとしてまで、自由度の高さがメリットです。トランスクリエーションによる翻訳で競合他社との差別化を図り、ターゲット層に最適なトランスクリエーションで訴求効果を高めましょう。

十印のトランスクリエーション

十印のトランスクリエーションの強みは、外国文化・習慣への深い造詣と外国語による高いライティング力です。経験豊富な十印だからこそできる、現地の環境に最適な翻訳とお客様にぴったりのトランスクリエーションのご提案で、ブランドイメージ通りの表現による訴求のお手伝いをいたします。

言葉の壁を超えたトランスクリエーションでの情報提供によってターゲット顧客の心を掴み、グローバルビジネスを成功へと導きます。効果的なマーケティングとブランディングには、十印のトランスクリエーションを是非ご検討ください。

まとめ

十印では、半世紀にわたり製品特徴や企業・ブランドのイメージを伝える翻訳を行っています。お客様のご要望に合わせ、原文に忠実な翻訳から、商品やブランドのストーリーを伝えられるトランスクリエーションまで、グローバルビジネスでの訴求を成功させるお手伝いをします。

ターゲット顧客やエリア・商材に合わせ、現地向けに最適化された内容、理解されやすい表現など、わかりやすいトランスクリエーションで、効果的なブランドイメージアップを可能にします。

グローバルビジネスでブランド力アップのためにマーケティング効果の高いトランスクリエーションをお考えなら、どうぞお気軽に十印にお問い合わせください。

▶著者紹介

株式会社十印 マーケティング部
石川弘美

1990年に株式会社十印に入社し、マニュアル制作に従事。日本語原稿の書き起こしから、多言語マニュアル制作のディレクションまで、幅広い業務を担当。                   
2002年より、ローカリゼーション・プロジェクトのマネジメントを中心業務とし、同社の数々の大型プロジェクトの進行管理を担当。2009年よりはマーケティング部にて宣伝広報活動とともにマーケティング活動を行う。2018年より一般社団法人日本翻訳連盟理事、アジア太平洋機械翻訳協会理事。

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