2024.06.12

トランスクリエーションとは?メッセージの再構築で訴求効果を高める

コミュニケーションにおいてメッセージを相手に伝えるのは、思いのほか難しいものです。伝えたつもりでも相手に伝わらないと、伝えていないのと同じになってしまいます。日本人同士が日本語でコミュニケーションをしても、メッセージを正確に伝えるのは容易ではありません。ましてや、異なる言語間では、伝えたいメッセージが受け手側に伝わらない可能性がさらに高まります。

本稿では、外国語でも伝えたいメッセージを確実に伝えるために、トランスクリエーションという方法を使うメリットを解説します。

メッセージが伝わらないのは相手のせい?

伝えたかったメッセージが伝わらなかったとき、相手が悪いと思いがちです。しかし、メッセージの発信者と受け手がいてコミュニケーションがうまくいかない場合、伝える側に責任があります。重要なのは「何を伝えるか」よりも、「何が相手に伝わったか」です。そのために、相手に寄り添い、相手に合わせるというスタンスで、不一致を取り除く必要があります。

日本人同士でも「普通」の認識が異なるのは当然です。そのため、国や地域が異なる人々に理解してもらえるメッセージを伝えるには、文化・習慣、嗜好などを鑑みてメッセージを伝える必要があるのです。

メッセージを伝えたい相手に伝えるには?

メッセージを伝えるのは容易ではありません。伝言ゲームのように、伝えたメッセージが元の意図と異なる内容で伝わり誤解されてしまう可能性もあります。例えばある商品が、国によってカジュアルまたは高級品と受け取られたりするように、同じ商品でも地域によっては良いイメージからマイナスなイメージへと変わる可能性があります。また、同じ地域の中でも世代によって受け取り方が異なるなど、ターゲット顧客によって差が出てしまいます。

大切なのは、「誰に何を伝えるか」です。ターゲット顧客によって伝わりやすい翻訳が異なるのであれば、ターゲット層を知るところから始めます。そうすれば伝えたい相手に届くメッセージとなるのです。 

メッセージが伝わるトランスクリエーション

グローバルなビジネス環境で、翻訳は欠かせません。しかし、忘れてはならないのは、異なるのは言語だけではないということです。

従来の翻訳では、正確さが重視されました。しかし、文化・習慣や嗜好の異なるマーケットでは、翻訳だけでは十分に商品やサービスの価値を伝えきれない可能性があります。

一方、トランスクリエーションでは言葉通りである必要がないため、自由度の高い表現での翻訳が可能になります。トランスクリエーションの特徴はクリエイティブな要素の強さであるため、コピーライト的役割でインパクトの強いメッセージを伝えることができます。また、トランスクリエーションは、ターゲット顧客向けに最適化されたメッセージを届けられます。そのため、ブランドイメージを創り上げ、愛着を持ってもらうことが可能で、顧客層への効果的な訴求に最適な方法です。

トランスクリエーションのメリット

トランスクリエーションの目的は、伝えたいメッセージを届けるところにあります。自然かつインパクトがあり、リズム感がよく、時代の流れに乗った表現のトランスクリエーションは、読む人の心を掴み、もっと知りたいと思わせる魅力があります。

また、ウェブコンテンツであれば、トランスクリエーションでSEO対策、動画であればVSEO対策を行うことも可能です。そのため、トランスクリエーションはマーケティング翻訳とも呼ばれています。

このように、トランスクリエーションには様々なメリットがあります。しかし、トランスクリエーションを行うには、一般的な翻訳スキルでは十分ではありません。そのため、トランスクリエーションを扱っているサービスの利用が欠かせません。

十印のトランスクリエーション

十印ではトランスクリエーションサービスを行っています。トランスクリエーションに欠かせないノウハウと技術力があり経験豊富な十印だからこそできる、ブランドのイメージに最適かつお客様のマーケティング力を最大限に発揮するための翻訳方法をご提案します。

トランスクリエーションで顧客の知りたい情報を提供し、企業や地域のイメージ、届けたいメッセージを伝えてターゲット顧客の心を掴み、グローバルなビジネスを成功へと導きます。効果的なマーケティングとブランディングには、ぜひ、十印のトランスクリエーションをご検討ください。

まとめ

十印では、半世紀にわたり培ってきた翻訳に関するノウハウを基に、製品特徴や企業・ブランドのイメージを伝える翻訳を行っています。十印の高い翻訳スキルで、お客様のご要望に合わせて、原文に忠実な翻訳から、商品やブランドのストーリーを伝えられるトランスクリエーションまで、グローバルビジネスでの訴求を成功させるお手伝いをします。

ターゲット顧客やエリア・商材に合わせ、現地向けに最適化された内容、理解されやすい表現など、印象に残るトランスクリエーションを行い、マーケティング力向上へと導きます。

グローバルビジネスでマーケティング効果の高いトランスクリエーションをお考えなら、どうぞお気軽に十印にお問い合わせください。

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▶著者紹介

株式会社十印 マーケティング部
石川弘美

1990年に株式会社十印に入社し、マニュアル制作に従事。日本語原稿の書き起こしから、多言語マニュアル制作のディレクションまで、幅広い業務を担当。                   
2002年より、ローカリゼーション・プロジェクトのマネジメントを中心業務とし、同社の数々の大型プロジェクトの進行管理を担当。2009年よりはマーケティング部にて宣伝広報活動とともにマーケティング活動を行う。2018年より一般社団法人日本翻訳連盟理事、アジア太平洋機械翻訳協会理事。

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