エンタメの海外市場での成功は翻訳次第

マンガ、アニメ、ゲームなどのエンタメコンテンツは、近年海外でも人気が高まっています。グローバル化が進む現代では、海外での需要の高まりと共にエンタメのグローバルな展開を考える企業も多くなっています。しかし、海外進出の方法がわからない、海外展開をしても手ごたえがないという悩みを抱える企業も少なくありません。
エンタメの海外市場向け展開では、国内向けとは異なる課題があります。本稿では、その1つである翻訳について、解説していきます。
エンタメ海外進出の難しさ
日本のエンタメの海外進出は、他の国と比較して控え目でした。近年ようやく世界的なエンタメのグローバル化の波に乗り、日本のアニメやゲームは、ここ10年でおよそ5倍の売上額となりました。
一方、映像分野の海外での売上額は3倍程度になったものの、全体の金額としては小規模だと言えます。つまり、まだまだ伸びしろのある分野でもあるわけです。
しかし、海外進出には、様々なハードルがあるのも事実です。海外進出を考えるのであれば、法制度の違い、言語の違いなどをクリアしなければなりません。
国や地域によってはコンテンツの内容を変更しなければならないケースもあります。また、訴求方法を現地で使われているSNSに合わせるなど、マーケティング手法の見直しも必要です。
このように、ただ言語を変えればよいというわけではないのが、エンタメの海外進出の難しさなのです。
エンタメは海外向け?日本向け?
エンタメの海外進出時には、日本向けのエンタメを翻訳するか、コンテンツ作りから海外進出を視野に入れるかをまず決めなければなりません。
これまでニッチな分野で一部のファンだけに認められていたエンタメが多かったのに対し、近年ではより広いファン層の獲得のために、コンテンツの段階でグローバル化をしていく手法も多く取り入れられるようになりました。
2つの方法のどちらがよいか悪いかではなく、マーケティングの方向性とターゲット顧客に合わせる必要性があると知ることが重要です。ターゲットが変われば翻訳の仕方も、伝えたいメッセージの届け方も、同じままでは効果が薄くなります。そのため、目的に合わせたコンテンツ作りや翻訳手法の選択が大切です。
エンタメのグローバル戦略
エンタメの海外進出には、日本のコンテンツをそのまま発信する戦略と、グローバル向けに元のコンテンツにアレンジを加えるなどの2つの戦略があります。
エンタメのグローバル化には、ターゲット市場を選定し、ターゲット顧客を知るところから始めます。その際、ローカリゼーションと呼ばれる、現地向けの最適化は欠かせません。ローカリゼーションは、翻訳においても重要です。
効果的な翻訳にするためには、日本語もしくは原語からの一般的な翻訳でよいのか、グローバル市場向けに訴求力を高めるために、ローカリゼーションだけでなくトランスクリエーションも行うのかなどを決めなければなりません。
グローバルなエンタメのマーケティング戦略は、翻訳次第で訴求効果が変わることを理解し、ターゲット顧客に合わせた翻訳を選択できるかどうかがカギだと言えるでしょう。
エンタメ向け翻訳とは?成功へのカギ
エンタメの翻訳をしても、思ったような効果が得られなかったという経験があるのなら、翻訳手法を見直す必要があるかもしれません。
効果的なのは、コンテンツ作りから世界市場を見据えて多言語化していく方法です。もちろん、あえて日本市場と同じコンテンツを翻訳するという戦略もありです。
近年では、機械翻訳が発展して、映像字幕を無料で作成できるようになりました。しかし、エンタメの海外進出を考えるのであれば、一段上の翻訳をする必要があります。
コンテンツが日本向けかグローバル市場向けかにかかわらず、進出地域に合わせて、文化・習慣を考慮したコンテンツへのローカリゼーションは、ターゲット顧客への理解を促すのに欠かせません。
また、トランスクリエーションで自然かつ流行に合わせた表現で、コンテンツの世界観やコンセプトを伝えるのは非常に重要な工程です。
このように、コンテンツの内容、ターゲット顧客に合わせた質の高い翻訳が、エンタメの海外進出成功へとつながるでしょう。
十印のエンタメ向けトランスクリエーション
常にお客様にベストな翻訳を目指す十印では、エンタメに特化した翻訳サービス、エンタメトランスクリエーションサービスを提供しています。ヒアリングでお客様の伝えたいメッセージを受け止め、十印のノウハウと技術力で、質の高いエンタメ翻訳をご提案します。
十印のトランスクリエーションを使ったエンタメ翻訳は、エンタメの世界観を伝え、ターゲット顧客向けに特化した情報で心を掴み、エンタメのマーケティング効果を高めます。
グローバルなエンタメビジネスの成功へは、コンテンツの翻訳から情報発信まで、ぜひ十印のエンタメトランスクリエーションサービスをご検討ください。
まとめ
十印では、半世紀にわたる翻訳に関する経験とノウハウで、作品・サービスの特徴やイメージに合わせ、言葉や文化の壁を乗り越えた翻訳を行っています。原文に忠実な翻訳から、地域向け最適化であるローカリゼーション、作品のストーリーを伝えるトランスクリエーションなど、幅広い翻訳技術で、世界を舞台にしたエンタメビジネスでの成功をお手伝いします。
ターゲット顧客やエリア・商材に合わせた翻訳はもちろん、現地向けに最適化された理解されやすいローカリゼーション、世界観が伝わるトランスクリエーション等、顧客満足度を高める翻訳は、経験豊富で技術力のある十印だからこそです。
トランスクリエーションを始めとする顧客満足度の高い高品質な翻訳なら、どうぞお気軽に十印にお問い合わせください。
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▶著者紹介
株式会社十印 マーケティング部
石川弘美
1990年に株式会社十印に入社し、マニュアル制作に従事。日本語原稿の書き起こしから、多言語マニュアル制作のディレクションまで、幅広い業務を担当。
2002年より、ローカリゼーション・プロジェクトのマネジメントを中心業務とし、同社の数々の大型プロジェクトの進行管理を担当。2009年よりはマーケティング部にて宣伝広報活動とともにマーケティング活動を行う。2018年より一般社団法人日本翻訳連盟理事、アジア太平洋機械翻訳協会理事。
